サブロー監督(50)が率いている今季のロッテは、対戦相手に簡単には盗塁をされなくなった。

 それは数字にもはっきりと表れている。

吉井理人前監督(61、現楽天監督)が指揮を執っていた昨季、対戦相手による盗塁企図数はリーグワーストの148。今季は74試合でリーグ4位の51、シーズン換算では98と激減する見通しだ。チーム盗塁阻止率も昨季は1割2分8厘だったが、今季は2割7分5厘とこちらも改善されている。

 昨季までの吉井体制と今季のサブロー体制で、盗塁阻止対策で大きく変わったのは、投手のクイックモーションの徹底だ。サブロー監督を支える光山英和1軍ヘッドコーチ兼チーフバッテリーコーチ(60)は「外国人投手も含めて、とにかくクイックをしっかりやろうと。昨季まではそこまで、できてはいなかった」とサブロー監督就任直後の昨秋のキャンプからクイックの徹底、浸透に着手。「投手がクイックをせずに投げて、捕手は捕球した時点でランナーが(次塁に)近づいていたら焦るし、いい送球をしてもセーフになる確率は高い。今季は投手がクイックをやれているから、数字(相手による盗塁企図数)の改善もできている」と昨季までとの違いを強調する。

 建山義紀1軍投手コーディネーター(50)は「今年はクイックをしっかりしましょうというところで(相手による盗塁企図数が)減っているのは、クイックが速くなっているのはあると思う。物理的に、捕手が勝負できないクイックの技術しかない投手もいたのですが、みんなちゃんとできるようになった。捕手のスローイングの技術向上が第一にあって、そこに投手のクイックがプラスされたというところだと思う」と分析した。

 今季53試合で先発マスクをかぶっている佐藤都志也捕手(28)は「(今季のクイック徹底で)だいぶ違うと思います。

捕ったときに(走者が)どれだけ進んでいるか、全然違うので。僕自身も余裕が生まれますし、急ぐことなく自分の形で投げられています」と投手のクイックモーション徹底によっても、敵の足攻を防げていると見ている。

 74試合を終えて36勝35敗3分けでリーグ5位だが、首位のソフトバンクと8ゲーム差、3位の日本ハムとは5ゲーム差とくらいついている。就任1年目のサブローイズムは確実に浸透しつつある。(遊軍・阿見 俊輔)

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