競走馬の国内最大のセリ、セレクトセール2026の当歳セッションが14日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われた。この日の最高額はリバティアイランドの半弟となるキタサンブラック産駒「ヤンキーローズの2026」で4億1000万円で落札されるなどセールを盛り上げた。

(価格は税別)

 会場の熱い視線が一頭の牡馬に注がれた。当歳セール一番の目玉「ヤンキーローズの2026」の登場。豪州牝馬チャンピオンの母に、父はキタサンブラック。半姉に23年の3冠牝馬リバティアイランドを持つ超良血馬だけに、ボルテージが高まるのは必然だった。

 争いの火蓋は、静かに切って落とされた。リザーブ価格1億円から、序盤はゆったりと価格が上昇。2億5000万円を超えたところで、ビットの応酬が一気に加速した。みるみるうちに3億円を突破し、ついに大台の4億円へ到達。すぐさまこの日最高の4億1000万円がコールされると、追随する声はなかった。

 競り落としたのはエムズレーシング。24年の同セール1歳でエムズビギン(デルフィニア2の2023)を、国内セリ史上2番目の落札価格となる5億9000万円で落とした大物馬主が、この日の最高額で射止めた。生産者・ノーザンファームの津田朋紀場長は「期待していた通りの価格ですが、競る相手がたくさんいて、多くの方に評価されたのはうれしい限りです」と競争率の高さに胸を張った。

 当歳とは思えない気品と、すでに堂々としたたたずまい。津田場長は「いかにもヤンキーローズの子らしい豊富な筋肉量。重心のぶれなさと、立ち姿の品がありますよね」と受け継いだ素質に太鼓判を押す。

 父の代表産駒イクイノックスの同時期を上回る重厚な馬体に、期待感はおのずと高まる。「イクイノックスの子馬時代よりも、後肢の筋肉量が早いうちからあります。イクイノックスは後肢が弱点だったので、そこは十分カバーできるかなと思います」。“世界一”をしのぐ底知れないポテンシャルで、大きく羽ばたいていく。(山本 理貴)

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