◆函館2歳S・G3(7月19日、函館競馬場・芝1200メートル)

 第58回函館2歳S・G3(19日、函館)の追い切りが行われ、世代最初の重賞勝利を目指すシグレは、函館・Wコースでしっかり折り合って走破。武豊騎手(57)=栗東・フリー=の29年ぶりVに向け、態勢は整った。

 今週も競馬界のレジェンドが主役になる。12日に地方・海外を含めた通算5000勝を達成した武豊とコンビを組むシグレは函館・Wコースを5ハロン72秒1―12秒4。シャープに伸びて、世代の重賞一番星へ好仕上がりを印象づけた。

 ただの快足娘ではなさそうだ。見習い騎手が騎乗し、道中はジューンガレン(2歳新馬)が先導する後ろをゆったり追走。相手の手応えが怪しくなった直線で一度は前に出たが、別組だった函館2歳S出走のクロリス(2歳オープン)と体を並べる形になっても、自らのペースを乱さず淡々と駆け抜けた。

 武英師は「少し全体のペースが遅かったので、結果的に3頭併せのような形になって良かった」と想定外の内容も笑顔で振り返った。「(手綱を)放せばいくらでも伸びそうでしたね。折り合いもついたし、直線では自分でハミをかんでグンと行った。コントロール性がある」。経験が浅い2歳馬のなかで完成度は高い。

 先週8日に函館で武豊は「調教からすごくいい動きで期待していての楽勝。

ノーステッキでも自分から走って行くタイプ」と初戦を評価。それでも競馬の厳しさを誰よりも知るだけに「前回は少頭数で前に出て、楽なレース。今回はそういう展開にはならないと思う」と重賞初参戦に気を引き締めていた。

 勝てば97年のアグネスワールド以来、29年ぶり2勝目。「まだ函館3歳Sだったときにレコード(当時)で勝ちましたね。いい意味のメイケイエールになれそう」と武英厩舎に所属した重賞6勝馬を引き合いに出すほどの期待馬。今春、アドマイヤズームで32年ぶり制覇となった読売マイラーズCに次ぐ、最長ブランク2位タイのVが視界に入る。(浅子 祐貴)

 ◆同一重賞の最長ブランクV 1984年のグレード制導入以降では、武豊による読売マイラーズCの32年ぶりの勝利が最長ブランク。1994年にノースフライトで制し、今年はアドマイヤズームで勝った。2番目も武豊で阪急杯の29年ぶりV。1989年(当時は6月開催)にホリノライデンで制し、18年にダイアナヘイローでV。今年の函館2歳Sで29年ぶりに勝てば、2位タイの記録となる。

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