2022年に亡くなった俳優・柳生博さん(享年85)の妻で、「二階堂有希子」として女優、声優として活動していた加津子さんが3日に死去した。87歳だった。

次男・宗助さんが、社長を務める八ケ岳倶楽部(山梨県北杜市)の公式インスタグラムで公表した。

 「本日は、皆さまに寂しいご報告を申し上げます。八ヶ岳倶楽部の初代社長であり、二階堂有希子として女優・声優として活動し、私の母でもある柳生加津子が、7月3日に永眠いたしました。享年87。老衰による穏やかな旅立ちでした」と報告。

 「母は11年間、介護施設で生活しておりました。施設の皆さまの献身的なご介護のおかげで、晩年はとても穏やかで幸せな時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます」と伝えた。

 「母の天真爛漫(らんまん)な人柄と、美しいものを愛する感性は、今も八ヶ岳倶楽部のあちらこちらに息づいています」とつづり、「『せっかく山まで来てくださるのだから、思いきり贅沢(ぜいたく)な紅茶をお出ししたい。』そんな母の思いから生まれた、7種類のフルーツを使ったフルーツティーは、創業以来、多くのお客様に愛され続ける八ヶ岳倶楽部の看板メニューとなりました。また、母は作家の皆さまの情熱と作品を心から愛していました。一度ご縁をいただいた作家の作品を長く大切に購入し続け、展示会を開催することで、深い信頼関係を築いてきました。

現在のギャラリーやステージが、多くの素晴らしい作品に囲まれているのも、その積み重ねがあったからこそだと思います」と回顧。

 「7月7日にひそやかな家族葬を執り行いました」とすでに葬儀を終えたという。「『お別れの会』を開催する予定はございませんが、今年いっぱいは中庭の『柳庵』を母を偲(しの)んでいただく場所といたします。もしお立ち寄りの際は、記帳をしていただき、母との思い出や八ヶ岳で過ごした時間に思いを馳せてもらえたら幸いです」とした。

 その上で「大切な人を見送ることはもちろん寂しいことですが、今頃は父・柳生博と兄・柳生真吾に再会し、これからは三人で八ヶ岳倶楽部を温かく見守ってくれているのではないかと、そんなことを思っています。生前、母に賜りましたご厚情に、心より御礼申し上げます。これからも八ヶ岳倶楽部を、どうぞよろしくお願いいたします」とつづった。

 テレビ朝日系クイズ番組「100万円クイズハンター」の司会などで知られた博さんは、1976年から山梨に移住。自然保護活動にも精力的に取り組み、89年に北杜市にギャラリー・レストラン「八ケ岳倶楽部」を開いた。妻の加津子さんは1938年、東京都生まれ。劇団俳優座の養成所にトップで入所した。卒業後は連続ドラマの主役を演じるなど活躍したが、長男出産後は、声優業に専念。

アニメ「ルパン三世」テレビ第1シリーズで峰不二子の声優を務めた。八ヶ岳倶楽部の初代社長にも就任したが、2013年頃から認知症の症状が出始め、施設に入居していた。15年には長男で園芸家の真吾さん(享年47)が咽頭がんで死去していた。

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