第108回全国高校野球選手権大会の地方大会が28日、全日程を終え49代表校が決まった。各地で熱戦が繰り広げられ、ドラマチックな結末で夢の聖地行きを決めた名場面が今年も数多く誕生した。

その中で「ドラマチックすぎる甲子園決定ベスト3」をピックアップする。

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▽第3位 「奇跡のバックホーム」徳島大会決勝 鳴門渦潮7-4阿南光

 3点リードの9回2死一塁、鳴門渦潮は右中間へ二塁打を打たれるも、中継の二塁手が定位置からかなり後ろから遠投バックホーム。会心のストライク返球で本塁を狙った一塁走者を刺し、勝利を決めた。エースは「170球」の球数制限があり、残り17球。好返球がなければ、170球を超えて違う展開となっていた可能性もある。大遠投に、1996年夏の甲子園決勝で松山商の矢野が見せた「奇跡のバックホーム」を思い起こすファンもいた。

第2位 「高校通算0発男の9回逆転3ラン」千葉大会決勝 拓大紅稜3-1専大松戸

 1点を追う9回表、拓大紅陵はセンバツ4強の専大松戸から4番・片岡拓月が左翼へ逆転3ラン。24年ぶりの夏切符を決めた。スタンドには24年前に4番を務めていた父・将義さんの姿が。息子の本塁打に涙した父は「こんなに幸せなことってあるのかな」と感激。しかも片岡にとってこの本塁打が高校第1号。父から子へ“4番魂”が受け継がれた劇的な結末だった。

第1位 「逆転サヨナラ優勝弾」栃木大会決勝 佐野日大5X-4国学院栃木

 佐野日大は9回表に1点を勝ち越され万事休すかと思われたが、その裏2死三塁から同点打。なんとか延長タイブレークに持ち込んだ。2点を追う10回裏、1点を返しまたも2死三塁。「敗退まであと1死」の状況で、6番・小島颯人が起死回生の逆転サヨナラ2ランを右翼席にたたき込んだ。このホームランは小島にとっての高校初本塁打。2度の崖っぷちを乗り越え、「逆転サヨナラおつりナシ弾」で聖地を決める。これ以上のドラマチックな結末はなかなか見られないだろう。

特別賞 「あたるに当たってサヨナラ押し出し死球」大阪大会準決勝 箕面学園7-6東海大大阪仰星

 準決勝ではあるが、今大会屈指のドラマチックな結末だった。延長タイブレークの11回裏、2点を奪い同点とし、なおも1死満塁。緊張が最高潮に高まる中、相手投手の投げたボールが打者・二見陽琉の頭部へ。幕切れはサヨナラ押し出し死球。公式戦初出場の1年生・二見は痛みを感じる間もなくガッツポーズで一塁へ走った。

投手は謝るのも忘れ、その場に崩れ落ちた。“大当たり”のラッキーボーイの名は「陽琉」と書いて「あたる」と読む。

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