先週8月9日に行われたCBC賞をフロムダスク(牡6歳、栗東・森秀行厩舎、父ボルトドーロ)で制し、デビュー15年目で重賞初勝利を挙げた中井裕二騎手(33)=栗東・フリー=が、12日の栗東トレセンで喜びを語った。

 ゴールの瞬間、右手でガッツポーズ。

中井騎手は「(重賞を勝つまで)少し時間が長すぎたので、自然と体が動いてしまいました。フロムダスクは暑いなか頑張ってくれて、しかも黒鹿毛でしんどいのに、ごめんねという気持ちです」とパートナーを気遣った。

 インタビューの受け答えも話題となったが、心の底から、うれしかったことがひとつあった。「タイミングが良かったといいますか、お盆が近いので、亡くなっている祖父に、その日のうちにお線香をあげて、報告できたことです」と胸を張った。「デビューの前から一番応援してくれた祖父に、重賞を勝つところを見てもらいたかったんですよ」。そう語ると、満面の笑みを浮かべた。

 重賞を勝ったからといって、やることはこれまでとは変わらない。「今まで苦しい時に支えてくださった皆さんに、結果を出して恩返ししていけるように、日々努力をしていきたいです」。そんなひたむきな姿をきっと、おじいちゃんも空の上から見守っていることだろう。(山下 優)

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