◆ジャックルマロワ賞・仏G1(日本時間8月16日22時50分発走予定、ドーヴィル競馬場・直線芝1600メートル)

 JRA海外馬券発売対象の第105回ジャックルマロワ賞・G1は16日(日本時間22時50分発走)、フランス・ドーヴィル競馬場の芝直線1600メートルで行われる。武豊騎手(57)=栗東・フリー=は安田記念馬シックスペンスで18年ぶりに参戦。

管理する田中博康調教師(40)=美浦=と、初めて食事を共にしたドーヴィルで頂点を狙う。

 恩人と挑む欧州の大舞台に胸が高鳴る。シックスペンスを送り出す田中博調教師が「人生のターニングポイント」と振り返るのが騎手時代のフランス滞在。その道筋を作ってくれたのが武豊だった。

 07年に44勝。09年クィーンスプマンテでエリザベス女王杯を制したが、翌10年は14勝(地方含む)と白星は減少した。環境を変えたいと思った指揮官は、世界の“ユタカ・タケ”を頼った。「どこかの国で勉強したいと相談した時に『フランスがいいと思うよ』と」。11年4月に渡仏後、夏に初めて食事を共にしたのが、今回の舞台となるドーヴィルだった。「そこで一緒に仕事をすることがドラマだなと思いますし、感慨深いものがあります」と思いをはせた。

 プライベートでの付き合いも始まり、レジェンドから多くを吸収した。「豊さんは騎乗技術とかを多くを語る方ではないですが、やってきたこと、心の持ち方はプロアスリートとして一言、一言に重みがありました」。

10年毎日杯の落馬による大けがから、復活する姿も見てきた。「苦しい時代を間近で見させてもらって、13年のダービーをキズナで勝つとか、その時の気持ちをリアルタイムで聞けた。調教師としての心構えなど全てにつながっています」と、感謝の言葉を並べた。

 18年の厩舎開業時に「いつか大きいところを一緒に勝てたら」と言葉を交わした。約束は8年の時を経て安田記念で実現した。「なかなかこれを超える感動はない」と振り返ったトレーナー。次は2人をつないでくれたドーヴィルで、夢の続きに挑む。(浅子 祐貴)

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