◆プロボクシング ▽日本ミドル級(72・5キロ以下)タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦10回戦 日本同級1位・川渕一統(7回TKO)日本同級王者・竹迫司登●(8月16日、東京・後楽園ホール)

 日本ミドル級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦で、日本1位でWBOアジアパシフィック5位の川渕一統(かずさ、21)=ABC=が日本王者でWBOアジアパシフィック1位の竹迫司登(かずと、35)=ワールドスポーツ=を7回20秒KOで下し、デビュー5戦目で2冠王座を獲得。ABCジム(大阪市大正区・松本憲亮会長)に初のベルトをもたらした。

 戦績は川渕が5戦全勝(4KO)、竹迫が19勝(15KO)4敗1分け。

 サウスポーの川渕は、序盤からワンツー、左ストレートで竹迫の顔面をとらえて攻勢。7回、右フックで顔面を弾いたところで、レフェリーが試合をストップした。

 リング上での勝利者インタビューでは「うれしいです。チャンピオンは強いと分かっていた。それでもしっかり自分のボクシングをすると決めていた。それが試合で出て良かった」と笑顔。地元・大阪から駆けつけた100人以上の応援団の声援に感謝した。

 川渕は3人兄弟の三男。次兄の一意(かずま、24)は木瀬部屋に所属する幕内力士。序ノ口、三段目、幕下で全勝優勝を果たし、今年5月の夏場所では12勝3敗で十両優勝も飾り新入幕も果たした。長兄・一誠(かずと)さん(25)も元幕下力士で、現在は実家の建設業を継ぐ。

昨年8月、父・一男さんが病気のため52歳の若さで他界。格闘技好きの父の紹介でABCジムに入門した川渕は「ちょうど1年前に父が亡くなってしまった。必ずベルトを取る約束をしていた。お父さんにベルトをプレゼントしたい」。日本王者のベルトを腰に巻き、WBOアジアパシフィック王者のベルトを肩にかけ、父の遺影とともにリング上で写真に納まった。

 21歳の若き2冠王者は「まだまだここは通過点だと思っている。しっかり気持ちを切り替えて、上を目指したい」とさらなる飛躍を誓った。

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