卓球◇ノジマTリーグ(22日、神奈川・茅ケ崎総合体育館)

 女子で昨季覇者の木下アビエル神奈川(神奈川)が同5位の京都カグヤライズ(京都)を4―0で下し、今季2勝目(2敗)を飾った。第1試合のダブルスで17歳の牧野美玲、ユ・ハンナ(韓国)のペアが、出雲美空、塩見真希組に2―1で逆転勝利。

1―1の第3Gは17―15で競り勝った。第2試合でA・ディアス(プエルトリコ)も3―1で勝ち、第3試合では18歳の張本美和が出雲とのエース対決を3―1で制し、チームの勝利も決めた。第4試合では、ユが3―1で勝ち、ボーナス1を含む勝ち点4を獲得した。

 17歳が大きな勝利をもたらした。第1試合のダブルスで今季リーグに新設された「育成枠」でメンバー入りした牧野は、ユとのペアで第1ゲーム(G)は三たび追いついたが、10―10からの1点先取で取られた。それでも1―1の最終Gではユが好機をつくった中、15―15の接戦で牧野が強烈なフォアハンド。17―15で勝ちきった。「緊張しました。3G目の10―8から今日イチ。0―2で負けてもおかしくない試合でしたが、3G目はユ選手のレシーブで心に余裕ができた」と重圧から放たれ、笑顔を浮かべた。

 24年パリ五輪団体銀メダルを獲得したチームメートの張本と同学年の高校3年生。チームの育成組織、木下アカデミーで腕を磨く。

今季からTリーグは「育成枠」を新設し、チームは6月に1枠をかけた木下アカデミー生が全員参加のトーナメントを実施。5ゲームマッチで1日、9試合を戦う厳しい争いの末、牧野は見事に1枠を勝ち取った。「最後はヘトヘトでした」と振り返る。国際舞台でも活躍するトップ選手と対戦できるリーグは「帯同させてもらうこと自体が経験になる」と好機を生かし、成長の糧にするつもりだ。

 リーグデビューは中学1年の時。張本と組んだダブルスで出場し「確か、負けたよね…」と振り返る。約5年前に木下アカデミーに入校し、全日本選手権のジュニアの部で4連覇した張本の背中を追いかけてきた。「憧れの選手は実は…美和ちゃんなんです」と明かす。これには隣で聞いていた張本も「え~!」と思わず声を上げた。

 牧野は続けて「ジュニアの頃から同世代の中でも頭一つ、いや二つ強い選手でした」といい、チームメートとして戦うようになってからは「同い年だから言いづらいんだけど…美和ちゃんの人間性に憧れています。礼儀は会場でおじぎを長くしているだけでなく、私生活でも常に礼儀正しいんです」と言えば、張本は「いや、なんか、うん、うれしいっすね…」と、牧野の顔を見られないほど照れていた。

 今月末に夏休みが明けたら、高校3年生の2人はテストを控えているという。

牧野の得意科目は「数学」といい、張本も認める“秀才”。「テスト頑張ります。今年から全日本では一般の部に出場するので、一つでも勝てるように頑張りたい。Tリーグでも1勝でも貢献できるように」と牧野。世界で戦う仲間を刺激に、高みを目指す。

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