◆ドリスポカップ争奪 第14回秋季北海道大会最終日 ▽決勝 旭川大雪ボーイズ8-0札幌手稲ボーイズ=5回コールド=(6日・モエレ沼公園野球場)

  旭川大雪ボーイズが3年ぶり6度目の優勝を決めた。決勝で札幌手稲ボーイズを8―0(5回コールド)で下した。

先発の鈴木旬投手(2年)は4回1死まで無安打投球を見せ、4回2安打無失点。打っては、2本の三塁打を含む3安打2打点の大暴れで、最優秀選手に選出された。3位決定戦では、とかち道東・旭川永山合同がようていボーイズに8―1(5回コールド)で勝利した。

 帽子を飛ばし、全身の力をボールに伝えた。旭川大雪・鈴木は、4―0の4回2死二、三塁、この日最大のピンチを120キロ高め直球で空振り三振に斬り、頬を紅潮させた。決勝の先発を任され、4回1死までノーヒットピッチングを披露。4回70球、2安打無失点、6奪三振でチームを3年ぶりの優勝に導き、「調子は良かった。三振をたくさん取りたいと思って練習してきたのですごくうれしかった」と、白い歯を見せた。

 たゆまぬ努力で成長を遂げた。試合のない土日は朝9時から始まる全体練習の1時間前に投手陣で集合し、ポール間走を5往復するのが決まりだ。先輩たちから受け継がれてきた自主練を積み重ね、最速123キロの直球を中心に手稲打線を圧倒。「少しずつ成果が出ている。

来年の春に130キロを出したい」と、さらなる高みを見据えた。

 打っても三塁打2本を含む3安打2打点と大暴れし、文句なしでMVPを獲得。副賞としてスラッガー社の赤い投手用グラブをゲットし、「うれしくて跳びはねたいと思いました。高校にあがった時に大事に使いたい」と、あどけない笑顔を見せた。

 チームは、9安打で8得点。進塁打などのチーム打撃を徹底し、完璧な試合運びで完封勝利を収めた。「2番・遊撃」で先発出場した村田晴紀主将(2年)は、「前回、手稲(ボーイズ)さんと戦った時は攻めきれなかった。今日は初回からボールを見極めたり、盗塁を仕掛けたり、抜け目なく攻撃ができた」。7月の2年生大会での反省を生かし、確かな成長をかみしめた。

 西大條(にしおおえだ)敏志監督は、「うちに入ってきたっていうことは『全国で勝ちたい。高校で甲子園に行きたい』という目標をぶらさないでほしい。どうやったらもっと有利に勝ち進められるか。

もっともっと貪欲にやっていきたい」と、慢心はない。25年のジャイアンツカップで準優勝を果たした名門が新チームのスタートを切った。

 〇…札幌手稲は2安打完封負けで優勝を逃した。4回1死の第2打席にチーム初安打を放った4番・折戸冠太外野手(2年)は「ストレートがシュート気味で逃げていく感じだった。バットの先に当たって全力で走りました」と遊撃への内野安打を振り返った。完敗を喫したが「目標は(10月の秋季北海道)選手権。(旭川)大雪を倒せるようにしたい」と、リベンジに燃えた。

 〇…とかち道東・旭川永山合同は3位決定戦でようていボーイズを8―1で下した。相手の失策も絡み、2回に大量7点の猛攻で5回コールド勝ち。先発で主将の渡辺隼投手(2年)が3回1安打1失点で試合を作り、「アップでは調子は良くなかったけど、悪いなりにいいピッチングができた」。背中が反ってボールが高めに抜ける癖を修正し好投につなげた。右腕は朝3時半に起床し、バスで3時間かけて札幌入り。

ハードスケジュールも乗り越えた。

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