◆テニス ▽全米オープン第13日(11日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク11日=吉松忠弘】車いすテニスの女子シングルス準決勝で、2024年パリ・パラリンピック2冠で、世界ランキング2位の上地結衣(三井住友銀行)が2連覇に王手をかけた。2016年リオ・パラリンピック銀メダルで同4位のアニク・ファンクート(オランダ)に7-5、6-0でストレート勝ち。

決勝では、2024年パリ・パラリンピック決勝の再現となる同1位のディーデ・デフロート(オランダ)と対戦する。

 第1セット、4-5でセットポイントを握られた。しかし、強烈なバックハンド2本で巻き返し、逆によゲームを連取して、試合を終わらせた。「集中していて、セットポイントを覚えてない」。

 実は苦戦は織り込み済みだった。「今朝、車いすのセッティングを変えた」。準々決勝の試合の動画を見て、「ぎこちない動きをしていた」。座るシートの座面の位置を数ミリ前にし、車いすが動きにくくした。その設定で練習していないので「ファーストセットは取られてもしょうがない。長い試合をするつもりだった」。しかし、何とか乗りこなした。

 決勝は、最大のライバル、デフロートが待ち受ける。

上地の生涯ゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)達成がかかったウィンブルドン決勝では、上地が1ゲームも落とさない完勝でまさかの完封勝ちだった。

 しかし、上地に油断はない。「やはり要注意人物だというのは変わっていない」。逆に、ウィンブルドン決勝のスコアがあったので、相手が「当たって砕けるじゃないが、そういう気持ちで来るんじゃないかと」。気を引き締めて挑む。

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