大阪・ABCテレビが16日、大阪市福島区の同局で秋の番組改編記者会見を開催し、今季も来季以降も「優勝前祝い番組」を放送しないと編成担当者が明言した。

 “事件”はお隣・茶屋町の放送局で起きていた。

MBSテレビは5日にフリー・有働由美子アナウンサーの特番「阪神ファンと集う~有働由美子の猛虎食堂」を放送。1日の収録時には取材に応じて「MBSさん『この時期にやるのね』みたいな。『マジック1ケタ(の時期)とかじゃなくて、もうやるのね』と。ほれぼれしました」と“優勝前祝い特番”でもあるところも番組のミソだと話した。するとオンエア当日の5日から阪神がまさかの7連敗を喫したのだ。2位・巨人とのゲーム差は収録日の4・5から0・5へと肉薄している。

 タイガースの優勝前祝い番組は、関西の虎党にとってトラウマ以外の何物でもない。ABCテレビの北中彰編成部長は「これ絶対聞かれると思ってました」と苦笑いを浮かべた。「2021年6月20日に…」と資料を読むことなくサラサラと日付を語り「『(虎バンスペシャル)#あかん阪神優勝してまう』。これを放送したことは非常に痛恨の極みと反省しております」と唇をかんだ。この特番を放送した当日まで同率2位のヤクルトと巨人に6ゲーム差をつけて首位を走っていた阪神が大失速。ヤクルトに大逆転優勝を飾られる結果となったのだ。

以降「あかん阪神優勝してまう」は不吉なネットミームとして語り継がれている。

 そして北中部長は「事前番組に関しては(放送)いたしません」とキッパリ。「(事前番組は)トラウマですね。それよりも日々どういう試合をしたのか、どういう選手がどんな頑張りをしたことをお伝えしたい」と“マジメ”にタイガースナインの一球一打を報じていくと語気を強めた。

 ではMBSテレビの“やらかし”をABCテレビはどう捉えているのだろうか。北中部長は「ABCが申し上げる立場にございません。在阪局みんなで阪神を盛り上げていきたいと思います」と大人のコメントに終始していた。

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