◆愛知・名古屋アジア大会 第3日 体操(21日、名古屋市総合体育館)

 男子で団体総合の予選も兼ねた個人総合決勝は、岡慎之助(徳洲会)が84.698点で銀メダル、橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)が83.865点で銅メダルとなり、日本勢の3大会ぶり金メダル奪回はならなかった。中国の張博恒が85.065点で2連覇を達成した。

日本勢のダブル表彰台は2014年仁川大会の金・神本雄也、銀・山本雅賢以来、12年ぶりとなった。

 

 岡と橋本のダブルエースは着地など細かいミスが響き、小差で中国の張に競り負け、金メダルを逃した。岡は大会直前に腰痛を発症しながらも出場。9日に行われた全日本試技会も欠場し、出場さえ危ぶまれる大ピンチだったが、何とか大会に間に合わせた。満身創痍(そうい)だったとはいえ、持ち前の美しい演技は健在。床運動では張を上回る13・833点を出した。

 日本協会の村田憲亮・男子強化本部長は試合後、取材に応じ総括。岡については「点差だけでみると岡は腰の状態(を考慮した上)でDスコア(演技構成点)を下げている。その差が金か銀」と説明。10月の世界選手権(ロッテルダム)を見据えて腰への負担軽減を優先しており「あのコンディションから考えるとよくやったと思う」と語った。

 また、「よくあることだが、テレビの放送もあり、待たされる。前を3分、4分待たないと行けない。

いつものルーチンでパッといけない。来るだろうなと思ったら待たないと行けない。動じないといけなかった」と明かした。

 第5種目を終えた時点の総合得点で、71・032点で張が1位に浮上。2位に後退した岡との得点差は0・167点、3位に後退した橋本は岡と0・433点差。張が最も得意とする最終・鉄棒種目の前に、床運動で逆転をかけた日本勢だったが、橋本は着地後に大きくラインオーバーのミスが響いた。張は鉄棒をノーミスで演技。着地もビタッと決め、日本勢の逆転を許さず逃げ切った。

 世界選手権に向け「絶対、この三つどもえになる。アジア大会だけど、世界大会の決勝戦みたいだった」と語り「終わってみて、勝てなくない。ちゃんと戦えている実感はある。金メダル目指してしっかり準備していく」と雪辱を誓った。

 

【6種目の順位経過】

第1種目終了時 2位・橋本大輝 8位・張博恒(中国) 9位・岡慎之助

第2種目終了時 1位・橋本大輝↗ 3位・張博恒(中国)↗ 4位・岡慎之助↗

第3種目終了時 1位・張博恒(中国)↗ 2位・橋本大輝↘ 3位・岡慎之助↗

第4種目終了時 1位・岡慎之助↗ 2位・橋本大輝ー 3位・張博恒(中国)↘

第5種目終了時 1位・張博恒(中国)↗ 2位・岡慎之助↘ 3位・橋本大輝↘

第6種目終了時 【金メダル】張博恒(中国)【銀メダル】岡慎之助【銅メダル】橋本大輝

【注】橋本と岡は、あん馬→つり輪→跳馬→平行棒→鉄棒→床運動の演技順。中国の張は床運動→あん馬→つり輪→跳馬→平行棒→鉄棒。

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