◆第22回全日本女子硬式野球選手権大会第3日(12日、松山・マドンナスタジアムほか)

 女子野球日本一に向け準々決勝4試合が行われた。初優勝を狙う巨人女子チーム(東京)は、アサヒトラスト(東京)に7―0の6回コールド勝ち。

タイムリー欠乏症を脱する10安打大量得点で4強入りした。

 リーグ戦で、安打は出ても得点に結びつかない苦しい試合が続きながら大会入りした巨人に、トンネル脱出への兆しが見えてきた。3回、2死三塁から中村柚葉が二塁への当たりに「何とかセーフになりたいと、体が反応した」と一塁へ気迫のヘッドスライディング、これが適時内野安打になって先制。さらに4回には2死満塁で佐々木秋羽が追加点となる適時打。続く上條優奈、中村にも適時打が飛び出してこの回5点。ナインは塁上で、大会が行われている愛媛の鯛めしにちなんだ、鯛をすくい上げるポーズを披露して盛り上がった。

 アサヒトラストは、初出場した4年前の大会の初戦で倒された因縁の相手。ふだんは関東地区のヴィーナスリーグで戦い今季もリーグ戦3戦3勝と力の差はあるが、「当時からいるメンバーとそんな話はしました。悪いイメージがありましたが、逆に足をすくわれないように、挑戦者として(慎重に)行けた。それが良かった」と中村。8月には体調を崩して、日本代表に選ばれながらもW杯グループステージ出場を辞退した中村は、調子も取り戻してこの大会に間に合った。「悔しい思いをしましたけれど、このチームで全日本を取ることを目標にやってきているので、チームに貢献したい。

もう万全です」と話す。

 佐々木にとってこの球場は、昨年大会の準決勝で好機に結果を残せず敗退した悔しさを残す場所。この日は今季初めて指名打者で出場して2打数1安打、足を生かしてコールドに結びつく盗塁も決めた。「昨年をちょっと思い出しましたが、しっかり練習してきたので(大丈夫でした)。今年初めてのDHでプレッシャーはありましたが、結果を出せて良かったです。チャンスの場面で回ることが多く、そういう場を経験させてくださっている」と成長と感謝を口にする。

 「もう1点というところで、佐々木がしっかり打ったところは良かった。今年打撃も良かったですから、持ち味を生かして応えてくれた。中村はこの大会に間に合って良かった。守備も打撃も貢献度が高く、チームに必要な選手」と評価した隠善智也監督。頂点まであと2試合だが、「この大会に優勝したことがないので、挑戦者として1戦1戦勝って行くだけ」と語った。

 13日の準決勝は巨人とはつかいちサンブレイズ(広島)。

阪神タイガーズWomen(兵庫)と桃山学院大(大阪)が対戦する。

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