◆みやざきフェニックス・リーグ 韓国ハンファ11―11巨人(19日・清武第2)

 巨人の若き大砲候補たちが、みやざきフェニックス・リーグ(L)の韓国・ハンファ戦(清武第二)で長打を連発した。高卒4年目の三塚琉生外野手(22)が右翼後方の防球ネットに直撃する特大アーチを放てば、3年目の平山功太内野手(22)は左中間へ3ランをたたき込んだ。

高卒1年目の藤井健翔内野手(19)も右越えの二塁打を放つなど打線は14安打11得点。長打力不足が1軍の課題に挙がるなか、スラッガーの原石が輝きを放った。

 雨上がりの宮崎の青空へ、弾丸のような打球がすっ飛んで行った。三塚は「完璧でしたね」という両手の感触を確かめながら悠然とベースを一周した。2点を追う3回2死でハンファの先発右腕が投じた内角球をたたくと、白球は右翼後方に設置された防球ネットの中段に直撃した。2戦連発の特大アーチとなった。

 高卒4年目で182センチ、93キロの体格を誇る左の大砲候補。打球速度は1軍を含めてもチームトップクラスだが、今季は2月に左足首捻挫で出遅れた影響もあり1軍未出場に終わった。オフから打撃の確実性を高めるため、バットを寝かせる新フォームに挑戦。「感覚が変わりました」と前クールから11戦で34打数10安打で打率2割9分4厘、4本塁打と覚醒の兆しを見せている。大田2軍打撃コーチから「フェニックスの主将」に任命されているのも大きな期待の表れだ。

 右のスラッガー候補たちも、負けじと快音を響かせた。

5点ビハインドの7回無死一、三塁から平山が左中間席へ3ラン。5月に左太もも裏の肉離れで離脱するまで1番に定着していた22歳は「春先は自信しかなくてイケイケでやってたんですけど、ケガしてから守りに入った。もう一回、投手と勝負します」。初回2死一塁では高卒1年目の藤井が右翼の頭上を越える二塁打。「無欲のコンニャク打法です」と軽振でも軽々と逆方向へ運んだ。育成・竹下もあとひと伸びでフェンスオーバーという右飛を放つなど、パワーを発揮した。

 今季1軍の103本塁打はリーグ4位。日本人最多は大城と佐々木の10発だった。13日にオーナー報告を終えた橋上監督代行は「CSも含めて非常に大きなポイントになりました」と明かすなど、長打力不足解消が来季への最重要課題だ。今季3軍の出場81試合でチームトップの14本塁打を放った育成・竹下ら、ファームからチャンスをうかがう大砲候補たちにチャンスが巡ってくる可能性は十分だ。

 三塚は3年連続でブルージェイズ・岡本の自主トレに弟子入りする予定。平山は豪州ウィンターリーグに参戦し、おのおのが来季の飛躍へ牙を研ぐ。

「来年こそ1軍でしっかり出場機会をもらえるように」と三塚。若き原石たちが、宮崎でロマンたっぷりの可能性を示した。(内田 拓希)

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