巨人の新監督に就任した球団OBの松井秀喜氏(52)=ヤンキースGM付特別アドバイザー=が23日、都内のホテルで会見を行った。 

 松井氏は1992年ドラフト1位で巨人入り。

4球団競合の抽選となったが、当時の長嶋茂雄監督が当たりくじを引いて、巨人と運命の糸がつながった。ミスターは「4番1000日計画」として、毎日素振りの特訓を課した。自宅やホテルの一室で徹底的に素振りに付きあってスイングをチェックするなど、二人三脚で、日米通算507本塁打をマークする強打者へと成長していった。

 恩師の長嶋さんが、昨年6月3日に肺炎のため89歳で亡くなった。訃報(ふほう)を聞き、米ニューヨークから緊急帰国。2時間を越える弔問を終えた後の取材対応で、今後どのように長嶋さんの思いを継承したいかとの質問に「長嶋監督と生前、約束したこともあります。ここでは今はお話しすることができませんが、その約束を果たしたいなと思っています」と話した。

 山口オーナーとともに会見に臨んだ松井新監督は、この瞬間、長嶋氏にエールを送られるとしたら何と言ってほしか、という質問に「遅いよ!じゃないですかね」と回答。「誰よりもこの瞬間を楽しみにしてくださっていたと思います。ただ、いつまでも楽しみな気持ちで、楽しみを生きがいに元気でいてほしい気持ちも反面ありました」とその理由を説明した。

 長嶋さんは巨人ファンのみならず野球ファンや、競技の垣根を越えて国民に愛された。松井新監督は「私は長嶋監督ほどの社会的影響力があると思っていません。

とにかくジャイアンツの選手とともに、その姿を見て野球をやりたいという少年、少女が出てくればうれしいですけど、私にその力があると思っていません」と話した。

 チームは今季、阿部監督が5月下旬に辞任。交流戦から橋上監督代行が指揮をとり、シーズン最終盤まで阪神と優勝を争ったが、76勝64敗3分けで2・5差届かず2位。10、11日のCS第1S(東京D)では3位のDeNAに連敗して敗退した。難局でのかじ取りを託されたレジェンドOB。ファンも待望する第21代巨人軍監督・松井秀喜監督が誕生した。

 ◆松井 秀喜(まつい・ひでき)1974年6月12日、石川県生まれ。52歳。星稜時代に甲子園に4度出場。高校通算60本塁打。92年ドラフト1位で巨人入団。リーグMVP3度、首位打者1度、本塁打王、打点王各3度獲得。

2003年にヤンキースにFA移籍。09年ワールドシリーズで3本塁打を放ち同MVP。エンゼルス、アスレチックス、レイズを経て12年限りで現役引退。13年に恩師の巨人・長嶋茂雄終身名誉監督とともに国民栄誉賞受賞。日米通算2504試合、打率2割9分3厘、507本塁打、1649打点。

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