◆全日本大学駅伝(1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 開幕戦の出雲駅伝(10月12日)は2位で、伊勢路では2年ぶり2度目の優勝を狙う国学院大は、当日変更でエースで主将の野中恒亨(ひろみち、4年)をエース区間の7区に投入した。主力の辻原輝(ひかる、4年)を3区(11・9キロ)、飯国新太(3年)を4区(11・8キロ)に起用。

定石通りのオーダーで2年ぶり2回目の優勝を狙う。

 最長のアンカー8区(19・7キロ)は高石樹(2年)が予定通りに出走。前田康弘監督(48)はアンカー決戦に自信を見せる。

 出雲駅伝では早大と58秒差の2位。3連覇を逃したが「負けて強し」の印象を残した。出雲駅伝に続き、最長の最終区で早大の工藤に高石が挑む。今年1月の箱根駅伝の山上り5区でも対決しており、3大駅伝で3戦連続の直接対決となる。

 今年の箱根駅伝5区で工藤は1時間9分46秒で区間3位、高石は1時間10分5秒で区間4位。その差19秒だった。出雲駅伝では工藤が区間賞を獲得し、高石は20秒差の区間3位だった。高石は大健闘したが、いずれも工藤には惜敗。出雲駅伝のレース後「勝ちに行きましたけど、僕に力が足りませんでした」と悔しそうに振り返る。

 「今回は高石を工藤君にぶつけることを避けることも考えましたが、高石が『工藤さんと勝負させてください』と強く希望したので、その気持ちに賭けることにしました。アンカー勝負までもつれれば面白いですよ。同時にタスキをもらえれば、高石が工藤君に簡単に力負けすることはないと期待しています。残り1キロのたたき合いになったら、チャンスはある、と思っています」。前田監督は楽しそうに、そして、自信にあふれる表情でレースの行方を占った。

 前田監督が望むアンカー対決に持ち込むには、7区に投入された野中が鍵を握る。出雲駅伝では万全の体調ではなかったため、つなぎ区間の4区(6・2キロ)に回った。従来の区間新記録を6秒更新したが、区間賞は4秒差で早大のルーキー新妻遼己(はるき)に譲った。「野中は6~7割の体調でも区間2位なので、地力があります。その後、調子は戻ってきています」と前田監督は野中に全幅の信頼を寄せる。昨年の全日本大学駅伝では3区(11・9キロ)で5人ごぼう抜きの区間賞。今年の伊勢路でも快走が期待される。

 国学院大は現4年生世代の入学以降の直近3年の学生3大駅伝平均順位は2・5位でトップ(2位は駒大2・9位、3位は青学大3・6位)。抜群の安定感が強み。区(9・5キロ)の尾熊迅斗(3年)、2区(11・1キロ)の浅野結太(3年)が踏ん張り、後半勝負に持ち込めば、国学院大の2年ぶり2度目の優勝のチャンスは広がる。

 国学院大の全日本大学駅伝出場選手は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)尾熊 迅斗(3年)

▽2区(11・1キロ)浅野 結太(3年)

▽3区(11・9キロ)辻原 輝 (4年)

▽4区(11・8キロ)飯国 新太(3年)

▽5区(12・4キロ)鼻野木悠翔(3年)

▽6区(12・8キロ)吉田蔵之介(4年)

▽7区(17・6キロ)野中 恒亨(4年)

▽8区(19・7キロ)高石 樹 (2年)

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