◆プロボクシング ▽東日本新人王ミドル級(72・5キロ以下)決勝5回戦 岡村弥徳―筒井ちび太(11月3日、東京・後楽園ホール)

 東日本新人王決勝戦の前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われた。ミドル級決勝に臨む筒井ちび太(23)=パンチアウト=は72・5キロ、岡村弥徳(28)=八王子中屋=は71・9キロでともにクリアした。

 筒井は“勝負服”のタキシード柄のTシャツを着て、計量会場に姿を見せた。ジムの後援者であるカフェバー「ファミリーツリー」(東京・新小岩)から「まだ4回戦なんだから、お前はこれで頑張れ」と贈られたという。

 10月10日に行われた決勝進出者の会見でただ一人、ノージャケットで登場。以前、電車の網棚にスーツを置き忘れたことを明かし、「スーツを買ってくれる方がいたら連絡してください。日本王者になった後にスーツを買ってくれるより、今買ってくれた方が熱いので、早めにお願いします」と異例の“おねだり”をして話題となった。

 「新人王、もっと言ったら日本チャンピオン、もっと言ったら世界チャンピオン」とでっかい野望を掲げる筒井は、「ゆくゆくは出世して、本物のタキシードが着られれば。会見にもタキシードで出席するかもしれないです。スーツより、タキシードの方が面白いですね」と笑顔を見せた。

 身長175センチながらヘビー級選手としてデビューした異色の経歴を持つ。昨年、1000万円の優勝賞金を懸けたヘビー級トーナメントでプロデビュー。ジャンクフードで無理やり90キロまで増量し、出場選手の中でも圧倒的に小柄な体ながら1回TKO勝ちで初戦を突破。2回戦で敗退したが、デビューから3戦をヘビー級で戦った。

4戦目からミドル級に転向し、今年5月の新人王トーナメント初戦で2回TKO勝ち。準決勝は相手の棄権で決勝に進んだ。

 ミドル級でも減量とは無縁だ。普段の体重は75キロほど。「減量したというより、調整しただけです。2、3日食事に気を使ったくらいで、めちゃめちゃ絶好調です」と涼しい顔で語った。

 決勝戦へ向け「ちょっと負けられないですね」と気合十分。「判定でも何が何でも勝つつもりでいきます。無理せずポイントを取っていけば、そのうち倒せる展開に持っていける」と着実な勝利を描く。一方で「(KOを)期待してもらって大丈夫です。豪快に倒せる可能性が高いのかなとも思っています。そこは天に任せます」と豪語した。

 将来的にはスーパーウエルター級への転向も視野に入れる。さらに来年にはウエルター級で賞金1000万円トーナメント開催が計画されており「結構刺激的なファイトマネーで、タキシードを自分で買えちゃうくらい。いいのをオーダーできそうなので、ちょっと考えています」とニヤリ。「ウエルター級まで体重を落とそうと思えば全然落とせる。ただ、たくさん動くボクシングをしたいので、減量苦になったら自分の武器もなくなる。体の動きを見て(エントリーを)決めようと思います」と話した。

 新人王の先には、本物のタキシード、日本王者、世界王者への夢が広がる。

 戦績は筒井が2勝(2KO)1敗1分け、岡村が4勝(1KO)3敗。

 ▽東日本新人王決勝対戦カード

 ▽ミドル級 岡村弥徳(八王子中屋)―筒井ちび太(パンチアウト)

 ▽ウエルター級 杉本鉄尚(本多)―カドカ・ダルシャン(RK蒲田)

 ▽スーパーライト級決勝 竹内凰騎(T&T)―磯谷広太(三迫)

 ▽ライト級 地家直弥(ワタナベ)―松永敦朗(パンチアウト)

 ▽スーパーフェザー級 蛯名創魅(DANGAN郡山)―尾上剣清(ワールドスポーツ)

 ▽フェザー級 一寿希ケケ(本多)―福山弘樹(協栄)

 ▽スーパーバンタム級 西本剛(角海老宝石)―小林蓮(RK蒲田)

 ▽バンタム級 布元寿弥(角海老宝石)―江崎由(横浜光)

 ▽スーパーフライ級 高森悠叶(大橋)―佐藤竜冴(横浜光)

 ▽フライ級 柳田優希(湘南龍拳)―井野慶信(スターロード)

 ▽ライトフライ級  當山楓真(ワタナベ)―児島義輝(角海老宝石) ※當山の棄権により試合中止

 ▽ミニマム級 林兼士(大橋)―関純輝(角海老宝石)

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