TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~生放送)
「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。
朝9時台の「プレシャスエンターテイメント」は、毎週ステキなゲストにたっぷりお話を伺っています。
凪良ゆうさんは京都府在住。
2007年、「恋するエゴイスト」で本格的に作家デビュー。
男性同士の恋愛を描くボーイズラブ、いわゆるBL小説の分野で人気を博します。
2017年、女性を主人公にした初めての小説「神さまのビオトープ」を発表し、幅広い読者を獲得。東京創元社から販売中の「流浪の月」で2020年本屋大賞・大賞を受賞しました。★小説家になったきっかけは、田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」
(凪良さん)
はじめは漫画家をめざしていて、投稿などをしていました。
しばらく創作活動から遠ざかっていた時、田中芳樹さんの小説「銀河英雄伝説」の記事をたまたま見かけて、創作熱が復活しました。
それが小説家になるきっかけでしたね。
「銀河英雄伝説」は、断然、ヤン・ウェンリーが好きでした。
ヤンの後輩のアッテンボローなども好きで。
トップになる資質は十分あるんですけど、あえて社会のメインストリームから外れていく人たちが好きでした(笑)。
「愛ではない。
再会すべきではなかった男女が出会ったとき、運命は周囲を巻き込みながら疾走を始める。
2020年本屋大賞・大賞受賞作『流浪の月』は、主人公である二人、家内更紗と佐伯文が長い時間をかけて紡いでいく関係と旅立ちを描く物語。
凪良さんが更紗と文を描く時、スイッチとなっていた曲があったそうです。
★「流浪の月」佐伯文の曲「七尾旅人/8月」(凪良さん)
執筆をする際は、物語の登場人物、一人一人にプレイリストを作ります。
「今からこの人になるぞ」っていうきっかけと言うか、スイッチになる曲ですね。
文の場合、七尾旅人さんの「8月」という曲を凄くよく聴きました。
最初に聴いた時、ブワッとイメージが膨らんだというか。
聴いたときは気付かなかったんですけど、あとで歌詞を改めて見た時、字面が壊れているんです。
歌詞全体を見た人ならわかると思うんですけど、変なところに点があったり、普通こんな所で区切らないだろうっていうところでを区切っていたり。
七尾さんは、凄く日本語を大事にしている方だと思いました。
声色も文のイメージにあっていると思いますね。
(凪良さん)
文と再会する前の更紗を書いている時に凄く聴きました。
あらためて聴くと、思い出してジワッときます(涙)。
私、音楽に詳しいわけではないんすが…以前、バンドのベースをやってました。
ギターが取り合いになったんで、じゃあ私はベースで…っていう流れだったんですけどね。(笑)
音楽ないと、作品は書けないですね。
その他、「流浪の月」執筆エピソードや担当編集者さんとの思い出などもお伺いしました。
凪良ゆうさんオススメの小説と漫画!後半は、凪良さんに「おうち時間に読んで欲しい」オススメの本を3冊、伺いました。
・江國香織さんの「ぬるい眠り」
・江國香織さんの「真昼なのに昏い部屋」
・大島弓子さんの短編漫画「ダリアの帯」
凪良さんにそれぞれの本の解説、江國香織さん、大島弓子さんの作品の魅力などをお話頂きました。
◆5月10日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200510060000