5月に英マンチェスターで発生した自爆テロ事件で、22名もの尊い命が一瞬で奪われた。そして100名超の負傷者が出たことを受け「遺族と被害者を救済したい」とアリアナ・グランデが現地でチャリティ公演を開催。
ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバーらトップミュージシャン達が現地に集結したが、マンチェスター出身の元「オアシス」ノエル・ギャラガーが姿を見せることはなかった。これに弟リアム・ギャラガーが激怒し「嘆かわしい大マヌケめ」とツイートしたのだが、ノエルは公演を前に多額の寄付を手配済みだったことが分かった。

「マンチェスターの皆さん。昨晩、兄が欠席したことをお詫びしたいと思います。本当にガッカリだ。」
「嘆かわしい大マヌケめ。」
「人々に助けの手を差し伸べることが大事なんだ。あいつは、またしても本性を見せやがった。」


チャリティ公演終了後に兄ノエル・ギャラガーにつきこのようにツイートしたリアム・ギャラガーだが、当日は海外で用事があり帰国できなかったと伝えられている。
しかも事前に「ぜひ」と招待されていたわけでもなかったらしく、『Radio X』のDJを務める友人(Gordon Smart)はこう明かした。

「ノエルについて、不愉快な見出しをいくつか見た。」
「でもこれは言っておきたい。人には知られていない話だと思うし、ノエル本人が語ることもないだろう。でも今日知った話がある。オアシスの『Don't Look Back in Anger』が通夜などで流れるようになり、ノエルはすぐに同曲の印税が遺族のもとに届くよう手配したんだ。それも、公演の話が出る前のことさ。」
「それに、“オアシス再結成が実現しなかった”という理由でノエルが叩かれるのは変だと思う。
なぜならそんな話、本人は聞いていなかったんだから。」
「ノエルは文句も言わず、(オアシスの曲を)歌う許可をしてあったんだ。」

これについては事実らしく、公演の日にリアムとステージに立った「コールドプレイ」クリス・マーティンはバンドのTwitterにこう書き込んでいる。

「ノエル、(オアシスの)『Don’t Look Back in Anger』と『Live Forever』を演奏することを認めてくださって、感謝しています。」
「あなたが来られないことは、みんな事前に知っていたのです。」
「そして素晴らしい歌を演奏させてくださり、ありがとうございました。」


故郷マンチェスターのために、ぜひ「オアシス」としてステージに立ちたい。そう思い兄の帰国を信じていたリアムの怒りは大きかったが、ノエルの故郷への愛情もリアムのそれと同じくらい大きかったようだ。また最新の報道によると、リアムも『Don’t Look Back in Anger』印税のうち自分に支払われるはずの収益を寄付しているといい、代理人も事実と認めている。

画像は『Oasis 2014年1月22日付Instagram』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)