実業家の堀江貴文氏は、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』やその審査員として知られる松本人志ダウンタウン)の“笑い”がわからないという。昨年も大阪の劇場に足を運んで吉本新喜劇を観ているだけに、むしろお笑いと向き合う気持ちはあるらしい。
そんな堀江氏は以前にも松本人志のお笑いセンスに対して持論をぶつけたことがあった。

堀江貴文氏が昨年11月にメディアプラットフォーム「note」で綴った「“笑い”について。」によると、吉本新喜劇を観に行きタカアンドトシやトミーズといった有名な芸人も出ていたが、周りは爆笑しているのに自身は「M-1グランプリが苦手なのと同じく」1つも笑えなかったそうだ。

YouTubeチャンネル「サウナノフタリ」で9月18日に配信した『NGナシのホリエモンに答えにくそうな質問ぶつけてみた #6』でも、『M-1』を面白くないと思う理由について「漫才はオチがある程度予想できる」からだと説いている。一方で“ハンバーグ師匠”こと井戸田潤(スピードワゴン)が圧倒的に面白く、以前は小島よしおが好きだったという。対談相手の箕輪厚介氏が「お笑い偏差値20とかじゃないんですか?」と意外そうにするので、「いいのよそれが。逆に作り込めば作り込むほど面白くなくなっちゃう」と堀江氏。
さらに松本人志の“笑い”について「俺はたぶん一番つまんないと思ってる派。何が面白いのかさっぱりわからない」と言及した。

そんな彼は、過去にも松本の主張に異を唱えたことがある。お笑いコンビ・8.6秒バズーカーがリズムネタ「ラッスンゴレライ」でブレイクした頃のことだ。2015年2月に『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志が「別におもろくはない」、「これは曲ですよ。みんなやりたがるし手拍子したくなる」と評したところ、このニュースを読んだ堀江氏がTwitterで「普通に面白いけどね」と指摘していた。


松本人志は今年3月放送の『笑いの正体』(NHK総合)で「漫才の台本を作ったことがなく、練習もあまりしたくない」と明かしており、ネタに関しては日本語の面白さにこだわった「日本語遊び」が根本にあるという。このほど堀江貴文氏は『M-1』の漫才を「オチが予測できるし、台本の作り込みが甘い」と分析していたが、松本のこだわりはもっと深いようだ。堀江氏は2013年5月にTwitter上で「いつの日か、ホリエモンと松本人志の共演見てみたい」とつぶやかれたのを受けて「それって面白いですかね?」と乗り気ではなかったものの、今だからこそ実現を期待したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)