西岡良仁、ほぼぶっつけ本番となった全仏オープンは第3セット途中で棄権
今年2つ目のグランドスラム「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス1回戦が5月26日に行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク77位)は第25シードのアレクセイ・ポピュリン(オーストラリア/同25位)に5-7,4-6と2セットダウンとされ、第3セット途中で棄権。2年ぶりの初戦突破とはならなかった。
【画像】「全仏オープン」男女シングルス組み合わせ
29歳の西岡は、男子国別対抗戦「デビスカップ」ファイナル予選のイギリス戦で日本を勝利に貢献し、その後ATP500ダラスでベスト8に進んだ。しかし、左肩の負傷によりATP250デルレイビーチは2回戦敗退すると、怪我が長引き実戦を重ねることができず。クレーコート・シーズンでは1試合しかこなせていない。
8年連続9度目の出場となった全仏オープン初戦の相手は、世界25位のポピュリン。唯一の直接対決となった2023年1月のATP250アデレード1では7-6(4),6-7(8),6-2で西岡が勝利している。
ぶっつけ本番のような形で迎えた西岡は、第1セット序盤は落ち着いた立ち上がり。相手のバック側を丁寧に突いてラリーを組み立て、順調にサービスキープしていく。だが、リターンゲームではチャンスを作ることはできず。セット終盤にもつれると、第11ゲームでミスが続いてしまい痛恨のブレークを許して、5-7でセットを落とした。
セット間には、第1セット途中から気にしていた腰、臀部を治療した西岡。第2セットでは相手の勢いが増す中で我慢強くキープしていたものの、3-3の第7ゲームでブレークされる。ポピュリンの好サーブにブレークポイントもなく4-6と2セットダウンに。
西岡にとっては久しぶりの第3セット突入しプレーを続けたが、2-1の第4ゲーム途中で棄権を決断。2年ぶりの初戦突破とはならなかった。
同大会で2019年以来6年ぶりに白星を挙げたポピュリンは、2回戦でアレハンドロ・タビロ(チリ/同61位)とワイルドカード(主催者推薦)で出場のアルトゥール・カゾー(フランス/同113位)の勝者と対戦する。