プラチャーチャート・トゥラキットの24日付報道によると、タイ消費者評議会(FCC)は、日本政府が同日、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を開始したことを受け、食品医薬品局(FDA)と水産省に対し、日本から輸入する水産物の検査や調査について、ガイドラインの明確化を急ぐよう要請した。

報道によると、TCCは、輸入水産物のランダム調査を実施するよう要請。

タイは2022年(1~10月)、日本から12万8079トン、総額64億172万バーツの水産物を輸入している。

在タイ日本大使館は23日と25日、タイ語や英語で、処理水の安全性について、公式フェイスブックで発信。各放射性物質を除去する処理システムや、海洋放出するまでのプロセスをまとめた動画などを公表し、安全性について説明している。

福島第一原発の処理水放出は国際原子力機関(IAEA)の認定を受けており、世界基準に則したもの。一方、国内外の一部で水産物の安全性をめぐり反発する声があり、中国や香港、韓国は日本からの水産物の輸入を禁止する措置を出している。