マケレレはワールドクラスの守備的MFだが…… photo/Getty Images
実力はワールドクラス
今夏のコパ・アメリカ2021ではついにアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが初の代表メジャータイトルを獲得したことが話題となったが、代表メジャータイトルを1つも獲得できないままキャリアを終える名手も少なくない。
例えば、元フランス代表MFクロード・マケレレだ。
マケレレはフランスと世界を代表する守備的MFであり、現役時代はチェルシーやレアル・マドリードで活躍。クラブでは多くのタイトルを手にしてきた。
しかし、代表の方では無冠なのだ。フランスは1998年のワールドカップ・フランス大会とEURO2000を制しているが、マケレレは1995年に代表デビューを飾りながら両大会のメンバーには入っていない。
2006年のワールドカップ・ドイツ大会ではジネディーヌ・ジダンやパトリック・ヴィエラとともにファイナルまで駒を進めたが、結果は準優勝だった。
よくマケレレはエンゴロ・カンテと比較されるが、すでにカンテはワールドカップのタイトルを獲得した。タイトル獲得歴で見ても、カンテがマケレレを上回ったと言っていいか。

ネイマールは来年のW杯を獲れるか photo/Getty Images
ネイマールはコパ・アメリカを獲得していない
他には、元スペイン代表FWラウール・ゴンザレスもそうだ。
ラウールは代表キャリアを終えるのが早く、2006年が最後の出場となっている。
スペインはEURO2008よりメジャートーナメント3連覇を果たしたが、ラウールは代表メンバーには入らなかった。
クラブの方ではレアルで2007-08シーズンにリーグ戦18得点、2008-09シーズンにも同じく18得点、2010-11シーズンからはシャルケに移籍してブンデスリーガ13得点、2011-12シーズンは15得点を記録するなど、得点感覚は衰えていなかった。
スペイン代表でも力になったはずだが、EUROとワールドカップ制覇メンバーにラウールの名はない。
そして最後は、意外にもブラジル代表FWネイマールだ。
ネイマールは2013年のコンフェデレーションズ杯、2016年のリオデジャネイロ五輪は制覇しているが、これらを代表メジャータイトルと呼ぶかは微妙なところ。
ブラジルは2019年にコパ・アメリカを制しているが、ネイマールは怪我の影響でメンバーに入っていなかった。そのため、まだコパ・アメリカもワールドカップも制していないことになる。
ワールドカップは来年のカタール大会がラストチャンスになる可能性もあり得るが、チームを頂点へ導けるだろうか。
ブラジル代表では歴代3位となる61得点を挙げており、2位の怪物ロナウドとは1点差だ。ネイマールならば歴代1位のペレ氏(77得点)にも届くかもしれないが、コパとワールドカップを獲得出来なければ寂しい。
今回もコパ・アメリカは準優勝だっただけに、来年のワールドカップこそはタイトルが欲しいが、果たして。