高精度のパスを連発するクロース photo/Getty Images
パス成功率は脅威の90%超え
昨季はアトレティコ・マドリードがリーガ・エスパニョーラを制し、スペインでの覇権を明け渡してしまったレアル・マドリード。結果が求められた今シーズンは、カルロ・アンチェロッティ監督を招へいし、チームの立て直しに成功。
そのレアルの強さの秘訣は盤石な中盤にあるだろう。カゼミロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースの3枚は、今季絶大な安定感を見せている。特にクロースは自身の持ち味を大きく発揮しており、スタッツにも表れている。
リーガで15試合1得点3アシストを記録するクロース。データサイト『SofaScore』によると、同選手はリーガでの1試合平均でのパス成功率が「95%」という驚異的な記録を残している。90分でほぼパスミスをせずに中盤をコントロールできるクロースの存在はチームにおいてどれだけ大きいかが分かる。
また1試合平均でのロングボールの成功数も「8.9」を記録。短いパスだけでなくロングパスも正確に蹴れる司令塔は、レアルにとって欠かせない選手だ。2位のラージョ・バジェカーノのアレハンドロ・カテナが「6.1」であることからも、クロースがどれだけ正確なロングボールを供給しているかが一目瞭然だ。
今季アトレティコから覇権奪還を狙うレアルにおいて、クロースはなくてはならない選手の1人だ。彼の正確なパスが、チームをリーガ優勝へと導くかもしれない。