バイエルン加入が決まったジャクソン photo/Getty Images
土壇場でビッグディール成立
夏の移籍市場の最終日だった今月1日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはチェルシーからニコラス・ジャクソンをレンタル移籍で獲得することに成功した。レンタル期間は1年、ジャクソンの出場時間に応じて買い取り義務が発生する条項が含まれているという。
ドイツ紙『Sport Bild』によれば、今回バイエルンはチェルシーに対して1650万ユーロ(約28億5000万円)をレンタル料として支払い、ジャクソンの追加ボーナス込みで推定1400万ユーロ(約24億2000万円)もバイエルンの負担。さらに買い取る際には6500万ユーロ(約112億3000万円)の支払いが発生するという契約内容になっていて、今回の移籍はバイエルンにとってルイス・ディアス獲得と並ぶビッグディールとなった。
もっとも、今回のジャクソンをめぐるバイエルンの動きについて否定的な見方をしている有識者もいる。現役時代にヴォルフスブルクやケルンで活躍したパトリック・ヘルメス氏は、ドイツメディア『RTL』のインタビューに応じ、以下のように語っている。
「レンタル移籍に1650万ユーロというのは信じられない。しかもジャクソンが一定の出場時間を満たしたら、さらに追加で6500万ユーロ払うことになる。これは全くもって高すぎる。彼はハリー・ケインではない」
「もちろん彼は既にプレミアリーグである程度のクオリティを証明した。しかし、彼はいずれにせよケインのバックアッパーだ。それ以上でも以下でもない」
代表ウィーク明けの公式戦でジャクソンが期待通りのパフォーマンスを発揮できなければ、同選手の獲得を決定した首脳陣への否定的な見方はさらに強まることになるだろう。最初の数試合がカギとなりそうだ。