CLを制することはできなかったアーセナル Photo/Getty Images
守備的に戦ったアーセナル
22年ぶりのプレミアリーグ王者に輝いたアーセナル。パリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ決勝ではPK戦までもつれ込んだものの、トロフィーを手にすることはできなかった。
しかし、PSGとのCL決勝は、守備的な戦いぶりに批判も集まった。ボールポゼッションは25%程度。仏『L’equipe』紙は、「2階建のバスを停めた」「あらゆる良心を捨て去った」と守りに徹した戦いを皮肉った。
リーグ戦では鉄壁の守りを構築することでタイトルに到達したが、少なくとも今季はその戦い方でCL制覇に至ることはなかった。元アーセナルDFのマシュー・アップソン氏は『BBC』で、来季はもう少し違う戦い方をすべきではないかと提言している。
「前半が0-0のままだったら、アーセナルに若干の違いが見られたかもしれないが、一度得点すると、自然と守備モードに切り替わってしまうものだ。どのチームも同じようなことをするし、もちろんPSGはボール支配率で圧倒したが、世界最高峰の2チームが対戦する決勝戦にしては、ポゼッション率の差はかなり恐ろしいものだ。ポゼッション率で75%対25%という差は、チャンピオンズリーグ決勝ではほとんど前例がない」
アップソン氏は、アーセナルが昨年のシーズン序盤あたりまでは、ボールを持ちポゼッション重視のサッカーをしていたと説明。しかし優勝のプレッシャーが高まるなか、しだいに堅実な戦いに切り替えたと指摘した。今季アーセナルが1点差で勝利を収めた試合は、全大会で20試合もあった。
しかし、アーセナルはもっと魅力的なサッカーを展開すべきだという声もある。
「試合時間の25%しかボールを保持できないなら、守備に多くの時間を費やすことになる」とアップソン氏は語る。同氏はアーセナルがCL制覇を狙うなら、さらにボール支配率を高める必要があると考えている。
「マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリード、バルセロナ、PSG。優勝を目指すなら、大会を通してこれらのチームのうち2~3チームと戦うことになる。もう少しボールポゼッションを増やせなければ、2試合で勝つことは難しいだろう。私は、それ(ポゼッションを増やすこと)が来シーズンのアーセナルの特徴になるかもしれないと思う」
守備的に戦うことでプレミアリーグを勝ち取り、CL決勝で守備的に戦うことの難しさも突きつけられたアーセナル。来季、アルテタ監督はチームの戦い方に調整を加えるだろうか。

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