作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。
5月31日(日)の放送は「村上RADIO~霧の中のジョニー~」をオンエア。
今回は村上さんのレコードコレクションの中から「ジョニー」という名前がタイトルについた曲を集めてお届けしました。
英米では、男性にいちばん多い名前と言われる「ジョニー」。今回の特集では、多彩で個性的な“ジョニー”くんたちが登場。ロックの象徴としてのジョニー、内気なジョニー、死者の声を聴くジョニー……さまざまな「ジョニー」にまつわる音楽と、それぞれの物語をお楽しみください。
この記事では、リスナーメッセージと後半2曲について語ったパートを紹介します。

村上春樹 僕の小説は嫌いなんだけど、つい読んでしまう…もちろ...の画像はこちら >>

「村上RADIO」



メールをいただきました。カンデルさん、52歳男性、千葉県の方ですね。

<先日、ある方のポストがバズっていました。内容としては、“わたしは村上春樹が好きではないのですが 「村上春樹が好きではない」と言うために村上春樹の作品を新作が出るたびに買い、もちろん読み、そして「わたしは村上春樹が好きではないです」と言っている”というものでしたが、村上さん自身はこのような購読者に関してどう思われますか>

はあ、そうですか。しかしそういう人って世間に少なからずおられるみたいですね。村上春樹は嫌いなんだけど、つい読んでしまう……。もちろん僕としては大歓迎です。
僕は僕なりに小説の語り口にはやはりずいぶん気を遣っています。表現は良くないですが、読む人を「たらし込む」文章能力って、小説家には必要なんです。好かれるにせよ、嫌われるにせよね。もちろん好かれるのに越したことはありませんが。でもとにかく、読んでもらえるというのはうれしいものです。

◆Joanie Sommers「Johnny Get Angry」
◆桑田佳祐「波乗りジョニー」


ジョニーくんにもいろんなタイプの人がいますね。遅れてくる新入りから、女子に熱く憧れられるジョニーくんまで。ジョニ・ソマーズが歌うのは、「内気なジョニー」くんです。性格温和で、うまく怒ることができないジョニーくん。いいやつなんだけど、ガールフレンドとしてはなんか物足りないんですね。「たまにはガツンと怒ってよ」と愚痴ります。英語だと「Give me the biggest lecture I ever had」となります。
これまでに耳にしたこともないようなきついお説教(レクチャー)を、私に一発くらわしてよ。1962年のヒットソングですが、フェミニズムが社会的に認知された現代では、こういう男性優位の歌詞はもう出て来ないでしょうね。なんとなく懐かしいです。
それから桑田佳祐さんの歌う「波乗りジョニー」。こちらは茅ヶ崎方面のサーファー、「同じ波はもう来ない、逃がしたくない」と想いを固めるジョニーくんです。
2曲、続けて行きます。「内気なジョニー」と「波乗りジョニー」

<番組概要>
番組名:村上RADIO~霧の中のジョニー~
放送日時:5月31日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
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