■【東京株式市場】 2019年8月26日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり大幅反落、一時▲537円安も20,000円割れは回避
2019年8月26日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 20,261円(▲449円、▲2.2%) 3日ぶり大幅反落
- TOPIX 1,478.0(▲24.2、▲1.6%) 3日ぶり大幅反落
- 東証マザーズ株価指数 864.6(▲14.9、▲1.7%) 大幅反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:138、値下がり銘柄数:1,979、変わらず:33
- 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
- 年初来高値更新銘柄数:14、年初来安値更新銘柄数:386
東証1部の出来高は11億4,028万株、売買代金は1兆9,844億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。先週末に開催された世界中央銀行総裁シンポジウム(ジャクソンホール会議)で大きな波乱はなかったものの、米中貿易摩擦問題が再び過熱したことを受けて米国株が急落。
そのような中、日経平均株価は大幅下落となりました。ただ、寄り付き直後に一時▲537円安と急落したものの、それ以上の下押しはなく推移しました。結局、3日ぶりの反落となる大幅安となりましたが、懸念された20,000円割れの場面もなく引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に留まりました。これは、日経平均株価を構成するような大型株への売りが優勢だったことを示唆しています。
■東証マザーズ株価指数は大幅反落、売買代金は14日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,137万株、売買代金665億円となりました。出来高は先週末より小幅増加となりましたが、売買代金は概ね横ばいでした。個人投資家の物色意欲が停滞しており、売買代金は14日連続で1,000億円を下回っています。
また、一部投げ売りが出たと見られ、株価指数も大幅下落となりました。依然として900ポイント回復は遠いようであり、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。
■ファナックなど主力大型株が大幅安、“郵政トリオ”3銘柄は3日連続の上場来安値更新
個別銘柄では、主力大型株が総じて大幅安となり、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)など揃って急落しました。
また、ハイテク株も軒並み大幅安となり、村田製作所(6981)、キヤノン(7751)、ニコン(7731)、アルプスアルパイン(6770)などが年初来安値を更新しています。
さらに、自動車株ではマツダ(7261)とホンダ(7267)が、医薬品株では武田薬品工業(4502)とエーザイ(4523)がそれぞれ年初来安値更新となりました。
その他では、金融株は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、りそなホールディングス(8308)が安値を付けています。なお、日本郵政(6178)、かんぽ生命(7181)、ゆうちょ銀行(7182)の“郵政トリオ”が下げ止まらず、3日連続で上場来安値更新となりました。
しかしながら、大幅安の銘柄が続出したにもかかわらず、暴落といえるような銘柄はほとんど見られませんでした。
一方、数少ない値上がり銘柄の中では、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が小幅上昇ながら続伸となり、自動車株ではスズキ(7269)が逆行高となりました。
また、外食株も総じて大幅安となる中、吉野家ホールディングス(9861)が連日で年初来高値を更新したのが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、シェアリングテクノロジー(3989)と窪田製薬ホールディングス(4596)が急落し、ユーザベース(3966)も大幅安となりました。一方、アンジェス(4563)が急騰し、ブシロード(7803)も堅調に推移して引けています。