■【東京株式市場】 2019年9月4日



日産自動車やスズキなど自動車株が低迷! 日経平均株価は小幅続...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅続伸、TOPIXはプラス圏に浮上せず反落



2019年9月4日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 20,649円(+23円、+0.1%) 小幅続伸
  • TOPIX 1,506.8(▲3.9、▲0.3%) 反落
  • 東証マザーズ株価指数 843.9(▲7.1、▲0.8%) 4日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:482、値下がり銘柄数:1,587、変わらず:81
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:25
  • 年初来高値更新銘柄数:20、年初来安値更新銘柄数:49

東証1部の出来高は9億11万株、売買代金は1兆5,931億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。ただ、前日、前々日と記録的な薄商い(約5年4カ月ぶりの低水準)だったため、増えたとはいえ非常に厳しい閑散相場であることに変わりはありません。

売買代金は1兆6,000億円にも届きませんでした。



そのような中、日経平均株価は方向感に乏しい展開となりました。寄り付きから安く推移し、前場の半ばに一時▲71円安となりましたが、後場の半ばには一時+69円高まで切り返す場面が見られました。その後は上値が一気に重くなりましたが、最後までプラス圏を維持して引けています。結局は小幅な上昇に止まりましたが、続伸という形で終えています。



なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、ほぼ終日マイナス圏で推移し、最後までプラス圏に浮上することなく反落となりました。



■東証マザーズ株価指数は4日ぶり反落、売買代金は500億円割れが迫る今年最低を記録



東証マザーズの出来高は4,211万株、売買代金516億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の物色意欲が停滞しており、売買代金は今年最低を記録しました。これで21日連続の1,000億円割れですが、1,000億円どころか500億円割れが近付いているのが現状です。



また、株価指数も4日ぶりの反落となりました。依然として800ポイント割れの可能性も残っていますが、今後の展開は個人投資家の投資マインド回復次第と言えそうです。



スズキ三菱自動車など自動車株が軟調、NTTドコモは4日連続の年初来高値更新



個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が堅調に推移し、前日に大幅安となったファナック(6954)も反発しました。



また、ハイテク株ではオリンパス(7733)が大幅高で4日続伸となり、村田製作所(6981)、東京エレクトロン(8035)、NEC(6701)などに見直し買いが入ったようです。



さらに、小売り株ではコンビニ株が買い戻され、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、ローソン(2651)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)が上昇した一方で、業界第4位のミニストップ(9946)は大幅下落で年初来安値を更新するなど、明暗が分かれました。



その他では、通信株の一角が買われ、KDDI(9433)が大きく値を上げ、NTTドコモ(9437)は4日連続の年初来高値更新となったのが目を引きました。



一方、自動車株が反落し、三菱自動車(7211)、スズキ(7269)、SUBARU(7270)、日産自動車(7201)などが冴えない値動きとなりました。



また、総じて堅調だった医薬品株ではエーザイ(4523)が逆行安で年初来安値を更新しています。



その他では、東海旅客鉄道(9022)とJT(2914)が揃って年初来安値更新となり、資生堂(4911)、花王(4452)、ライオン(4912)などの化粧品・トイレタリー株も冴えない値動きに終始しました。



新興市場(東証マザーズ)では、サマンサタバサジャパンリミテッド(7829)が連日のストップ高となり、ユーザベース(3966)も値を上げました。一方、サンバイオ(4592)が大幅続落となり、自律制御システム研究所(6232)は連日で年初来安値を更新しています。



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