■【東京株式市場】 2020年11月25日



「ノート」全車ハイブリッド化で日産自動車が急騰! 日経平均株...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、急伸後は利益確定売りに押され伸び悩む



2020年11月25日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 26,296円(+131円、+0.5%) 続伸
  • TOPIX 1,767.6(+5.2、+0.3%) 4日続伸
  • 東証マザーズ株価指数 1,199.5(▲25.6、▲2.1%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:771、値下がり銘柄数:1,318、変わらず:89
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:139、年初来安値更新銘柄数:8

東証1部の出来高は15億4,946万株、売買代金は3兆1,507億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。



コロナ感染第3波襲来が本格化しているものの、米国株高(NYダウは史上初の30,000ドル超え等)を好感したリスクオンモードが継続しました。

売買代金も再び3兆円を超えています。



そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移して続伸となりました。ただ、取引時間中に付けた高値(年初来高値を更新)から一時▲450円近く下落するなど、急騰を受けた利益確定売りも多く出たと見られます。取引時間中の高値は26,706円(+541円)、安値は26,258円(+93円)となり、値幅(高値と安値の差)は約448円でした。



なお、TOPIXも同じような値動きで4日続伸となり、こちらも取引時間中に連日の年初来高値更新となっています。



■東証マザーズ株価指数は大幅反落、売買代金は38日ぶりに2,000億円を割り込む



東証マザーズの出来高は8,287万株、売買代金は1,857億円となり、いずれも前日より減少しました。



売買代金は150日連続で1,000億円を超えるなど高水準を維持しましたが、38日ぶりに2,000億円を下回るなど、個人投資家の様子見スタンスが明らかに強まっているようです。



また、全体的に利益確定売りが出たこと等から、株価指数も▲2%超安の大幅反落となり、終値は再び1,200ポイントを割り込みました。



村田製作所が実質10連騰で年初来高値更新、主力小型車のHV化で日産自動車が急騰



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • 信越化学工業(4063)
  • ファナック(6954)

ハイテク株では、ソニー(6758)、日本電産(6594)、オムロン(6645)、HOYA(7741)など大幅高で年初来高値を更新する銘柄が多く見られ、とりわけ、村田製作所(6981)は怒涛の10連騰となりました(注:変わらずの1日を含む)。



また、自動車株も買われ、フルモデルチェンジを実施した小型車「ノート」を全車ハイブリッド化した日産自動車(7201)が一時+9%高に迫る急騰となり、ホンダ(7267)も取引時間中に10カ月半ぶりの年初来高値更新となりました(終値は小幅安)。



その他では、ドラッグストア株の一角に見直し買いが入り、マツモトキヨシホールディングス(3088)やサンドラッグ(9989)が年初来高値を更新したのが目を引きました。



なお、株価上昇が続くイオン(8267)は取引時間中に4日連続となる年初来高値更新となりましたが、その後は売りに押されて下落しています。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



株価上昇が続いてきた小売り株の一角に利益確定売りが出た模様であり、月次売上が今一つだった西松屋チェーン(7545)が一時▲11%安に迫る暴落となり、しまむら(8227)も大きく値を下げました。



また、Go To トラベルで大阪市が一時除外になることが決定したことを受け、東海旅客鉄道(9022)や九州旅客鉄道(9142)が大幅安となり、入場観客数の制限が継続される見込みとなったことで東京ドーム(9681)も売られています。



その他では、取引時間中に東京都で飲食店の営業時間短縮要請(午後10時まで)が決定されたことを受け、ワタミ(7522)やロイヤルホールディングス(8179)などの外食株が下落したことが目を引きましたが、極端な下落には至らなかったようです。



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