■【東京株式市場】 2020年12月24日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、模様眺めムード強く厳しい薄商いが続く
2020年12月24日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,668円(+143円、+0.5%) 続伸
- TOPIX 1,774.2(+9.0、+0.5%) 続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,167.4(+14.7、+1.3%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,468、値下がり銘柄数:615、変わらず:104
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:33、年初来安値更新銘柄数:10
東証1部の出来高は8億7,804万株、売買代金は1兆6,122億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。
特段目新しい材料がない上、24日の欧米株式市場が短縮時間取引になることから市場参加者も少なかったと見られます。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移して続伸となりましたが、狭いレンジ内での値動きに止まりました。取引時間中の高値は26,764円(+240円)、安値は26,605円(+81円)となり、値幅(高値と安値の差)は約159円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となりました。
■東証マザーズ株価指数は続伸、IPO銘柄の取引増加で売買代金は3日連続で2,000億円超
東証マザーズの出来高は1億1,702万株、売買代金は2,430億円となり、いずれも前日より小幅増となりました。
IPO銘柄の売買と利益確定売りによる取引が膨らんだ結果、売買代金は170日連続で1,000億円を超え、3日連続で2,000億円を上回っています。
また、一部主力銘柄の買い戻しなどにより、株価指数も続伸となりました。しかしながら、力強い反発ではなく、終値の1,200ポイント回復はまだ遠い状況にあります。
■業績見通し上方修正のイオンが上場来高値、仮想通貨XRP急落でSBI-HDが暴落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 中外製薬(4519)
- テルモ(4543)
小売り株では、前日に今期業績(2021年2月期)の見通しを上方修正したイオン(8267)が買われ、一時+4%超高の大幅高となり、上場来高値を更新しました。
また、取引時間中に、日本郵政(6178)傘下の日本郵便とデジタル技術を使った物流事業の包括提携を結ぶ観測報道(注:引け後に正式発表)が流れた楽天(4755)が上昇しましたが、上昇は限定的なものに止まっています。
その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株が買い戻されたことが目を引きましたが、こちらも反発は限定的に止まりました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- 日野自動車(7205)
- アドバンテスト(6857)
ハイテク株では、ソニー(6758)が冴えない値動きとなり、NEC(6701)や三菱電機(6503)も値を下げましたが、いずれも大きな下落には至りませんでした。
また、自動車株では北米工場の操業停止を発表したトラック最大手の日野自動車(7205)が一時▲13%超安の暴落となりましたが、他の主力自動車株は総じて値を上げており、全体には大きな影響はなかったと見られます。
その他では、米国証券取引委員会(SEC)が仮想通貨XRP(リップル)を投資家保護違反で提訴し、XRP自体も大暴落。これを受け、XRPを手掛ける企業へ最大出資しているSBIホールディングス(8473)が一時▲13%安に迫る暴落となり、終値も▲11%超安のまま引けました。
さらに、他の仮想通貨にもネガティブな思惑が広がり、マネックスグループ(8698)やGMOフィナンシャルホールディングス(7177)など他のネット証券株も下落しています。