■【東京株式市場】 2021年2月8日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、終値で30年半ぶりに29,000円台を回復
2021年2月8日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 29,388円(+609円、+2.1%) 大幅続伸
- TOPIX 1,923.9(+33.0、+1.8%) 大幅続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,267.3(+5.6、+0.4%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,710、値下がり銘柄数:429、変わらず:52
- 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
- 昨年来高値更新銘柄数:133、昨年来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は15億8,595万株、売買代金は3兆3,924億円(概算)となり、いずれも先週末より小幅増加となりました。
特段目新しい材料はなかったものの、米国バイデン政権による追加経済対策を期待したリスクオンモードが一気に高まりました。
そのような中、日経平均株価は+2%超高の大幅続伸となり、終値で30年6カ月ぶりに29,000円台を回復しました。取引時間中の高値は29,400円(+621円、昨年来高値更新)、安値は28,817円(+38円)となり、値幅(高値と安値の差)は約583円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで大幅続伸となり、こちらも昨年来高値更新となりました。
■東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は6日連続で2,000億円割れ
東証マザーズの出来高は6,992万株、売買代金は1,584億円となりました。
出来高は先週末より減少しましたが、売買代金は概ね横ばいでした。個人投資家の物色意欲が盛り上がりを欠く中、売買代金は199日連続で1,000億円を上回りましたが、6日連続で2,000億円を割り込んでいます。
一方、株価指数は反発となりましたが、大型株式市場に比べると盛り上がりに欠けた値動きとなったようです。
■ソフトバンクGが大幅高で21年ぶりの高値更新、期待外れの決算内容のダイフクが暴落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ファーストリテイリング(9983)
- ダイキン工業(6367)
株価指数への寄与度の高い値嵩株が総じて買われ、ソフトバンクグループ、ファナック(6954)、テルモ(4543)などが昨年来高値を更新しました。特に、引け後に決算発表を控えたソフトバンクグループは21年ぶりの高値を付けています(株式分割考慮後)。
また、この日は自動車生産の回復等で来期の業績好調が見込める鉄鋼株の上昇が目立ち、神戸製鋼(5406)が一時+18%超高へ大爆騰、日本製鉄(5401)も一時+11%超高の爆騰となり、JFEホールディングス(5411)も急騰して引けました。
さらに、ハイテク株は高安まちまちでしたが、日立製作所(6501)と三菱電機(6503)のオールドネームが揃って昨年来高値を更新しています。
その他では、先週末に大きな材料となったアップルカーの委託生産期待では、先週末に爆騰したマツダ(7261)、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)は揃って堅調に推移しましたが、梯子を外される懸念から上値は重く、最後は小幅高に止まったことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
ハイテク株では、先週に爆騰が相次いだソニーが▲3%弱安へ急反落し、東芝(6502)、シャープ(6753)、ルネサスエレクトロニクス(6723)も大幅安となりました。
また、先週末に決算発表を行ったスズキが一時▲4%安へ大幅下落し、先月は上場来高値が続いていたダイフク(6383)は、期待外れの内容が利益確定売りを誘い一時▲16%超安の大暴落となっています。