■【東京株式市場】 2021年3月12日



資本提携報道の楽天が一時+11%超高へ爆騰! 日経平均株価は...の画像はこちら >>

■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅上昇で4日続伸、売買代金は今年2番目の高水準



2021年3月12日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)



  • 日経平均株価 29,717円(+506円、+1.7%) 大幅4日続伸
  • TOPIX 1,951.0(+26.1、+1.4%) 4日続伸
  • 東証マザーズ株価指数 1,207.1(+35.0、+3.0%) 大幅4日続伸

東証1部上場銘柄の概況



  • 値上がり銘柄数:1,243、値下がり銘柄数:844、変わらず:108
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 昨年来高値更新銘柄数:82、昨年来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は15億8,290万株、売買代金は3兆6,235億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。



米国株の上昇(NYダウが最高値を更新)を受けてリスクオンモードが高まり、さらに、メジャーSQ算出に伴う嵩上げも加わった結果、売買代金は大きく膨らみました。

結果的に、今年2番目の高水準となっています。



そのような中、日経平均株価はほぼ一貫して上値を追い続け、大幅上昇となる4日続伸で引けました。終値でも再び3万円を目指す動きになったようです。取引時間中の高値は29,744円(+533円)、安値は29,210円(▲1円)となり、値幅(高値と安値の差)は約532円。



なお、TOPIXも同じような値動きで4日続伸となりました。終値ベースでも30年ぶりとなる2,000ポイント回復に動き始めたようです。



■東証マザーズ株価指数は大幅高の4日続伸、売買代金は8日連続で2,000億円割れ



東証マザーズの出来高は8,441万株、売買代金は1,671億円となりました。



出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。依然として個人投資家の物色意欲が回復せず、売買代金は8日連続で2,000億円を下回るなど低調な商いが続きました。



一方、幅広く買い戻されたことで株価指数は+3%の大幅高となり、これで4日続伸となりました。終値でも3月2日以来となる1,200ポイント回復です。



■取引時間中に資本提携報道が流れた楽天が一時爆騰、日本郵政も急騰



日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄



  • ソフトバンクグループ(9984)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • ダイキン工業(6367)

米国のハイテク株急騰を受け、半導体関連を中心にハイテク株が買い戻され、東京エレクトロンとアドバンテスト(6857)が大幅高となり、SUMCO(3436)は一時+8%超高へ急騰しました。



さらに、前日に大幅安となった村田製作所(6981)も急反発し、三菱電機(6503)は昨年来高値を更新しています。



また、設備投資関連の機械株も買われ、ファナック(6954)、キーエンス(6861)、SMC(6273)などの値嵩株が大幅上昇となり、オークマ(6103)やDMG森精機(6141)は昨年来高値を更新しました。



その他では、後場の取引時間中に、楽天(4755)と日本郵政(6178)の資本提携に関する観測報道が流れ(注:引け後に正式発表)、両銘柄に買いが殺到しました。結局、楽天は一時+11%超高の爆騰(終値は+9%弱高)、日本郵政も一時+6%高に迫る急騰(終値は+5%弱高)となっています。



日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄



  • ファーストリテイリング(9983)
  • TOTO(5332)
  • アステラス製薬(4503)

小売り株で冴えない値動きの銘柄が目立ち、三越伊勢丹ホールディングス(3099)などの百貨店株、ローソン(2651)などコンビニ株が値を下げました。



また、自動車株の一角も値を下げ、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)、SUBARU(7270)などが下落しています。



その他では、首都圏における緊急事態宣言の再々延長の可能性が指摘され始めたことを受け、すかいらーくホールディングス(3197)や吉野家ホールディングス(9861)など外食株が総じて安く推移したことが目を引きました。



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