庭に樹木があると、景色に立体感が出てオシャレな雰囲気になりますが、高木を植えるには広いスペースが必要。庭の広さを考えると、植えるのがなかなか難しい場合もあります。
そんなときは、低木を植えてみるのはいかがでしょう。大きくなり過ぎないので、シンボルツリーやサブツリーとして、高木と同じように楽しむことができます。
今回は花も美しい、オシャレな低木や樹木の選び方について解説します。
■庭がオシャレになる!低木の選び方
低木に限らず、樹木は長く育てていく植物です。気に入った樹木を選ぶことも大事ですが、樹木の特徴や適切な生育環境もよく調べて購入するとよいでしょう。
ここでは低木を選ぶときに、おさえておきたいポイントを2つ紹介します。
■購入する木を常緑樹にするか、落葉樹にするか
常緑樹は一年を通してグリーンが楽しめる樹木です。落葉しにくいため、道路からの目隠しや生垣として常緑樹がよく用いられます。
落ち葉の掃除もほとんど要らず、手入れが比較的ラクなのもメリットといえるでしょう。

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落葉樹は四季折々の美しさが楽しめる樹木。春の新緑や秋の紅葉、夏には日陰を作って植物を守り、冬は葉を落として日差しを届けてくれます。
落ち葉の清掃が必要ですが、落ち葉を発酵させれば花壇や家庭菜園の腐葉土としても利用することができます。
■樹木を植える適切な環境が整っているか

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樹木を植えたい場所の日当たり、風通し、水はけ、さらには人通りなども考え、庭の環境に合う樹木を選びましょう。
玄関先に植える場合は、落葉樹や実がなる樹木は避けたほうが無難です。落ち葉や果実の落下により、アプローチが汚れてしまう可能性もあります。
近くに花壇や家庭菜園がある場合も、樹木の葉で日光を遮らないか気を付けながら植えるようにしてください。
■庭に植えたい!カワイイ花が楽しめるオススメの低木8選
■アジサイ

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花が少ない梅雨の時期に庭を彩ってくれるアジサイ。冬に葉を落とす落葉樹ですが、暖地では葉を残したまま春を迎えることもあります。
シンプルな一重咲きや見ごたえのある八重咲、エレガンスなフリル咲きなど多数品種がありますので、自宅の外観にあうものを選びましょう。※参考価格:1000円前後(5号ポット苗)
■アベリア

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春から秋にかけ、白やピンクの花を枝いっぱいに咲かせるアベリア。公園の植え込みや街路樹としても人気です。枝を横に広げながら丸い樹形に育つので、目隠しや生垣にオススメ。葉に斑が入る種類などは、とてもオシャレです。※参考価格:800~1000円前後(5号ポット苗)
■カルミア

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春から初夏にかけ、パラソルのような可愛らしい花を咲かせる常緑樹のカルミア。
お菓子のような、かわいらしい形のつぼみがとても魅力的です。
直射日光に当たると葉が傷むことがあるので、半日陰の場所に植えるのがオススメ。暑さに弱いので鉢植えのほうが育てやすいかもしれません。※参考価格:2000~4000円前後(5号苗木)
■フェイジョア

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春から初夏にかけて咲く南国風の花と、濃いグリーンの葉がオシャレなフェイジョア。常緑果樹ですが、寒冷地では一時的に葉が落ちることもあります。
果実を楽しみたいときには、違う品種のフェイジョアを2本以上植えましょう。生垣の植樹にもおすすめです。※参考価格:3000円前後(樹高 約40~60センチ)
■ブーゲンビレア

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日中温度が20度以上で開花するブーゲンビレアは、カラーバリエーションがとても豊富。花びらのように見えるところは苞で、花は中心の白い部分です。
木立性とつる性があり、いずれも常緑樹になります。
シンボルツリーとして育てるときには木立性を、アーチやフェンスに誘引して育てたいときにはつる性を選びましょう。※参考価格:2000~3000円前後(5号鉢)
■ギョリュウバイ

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近年人気上昇中のギョリュウバイは、秋から春にかけて赤や白、ピンクの梅に似た花を咲かせる常緑低木。
■姫ライラック

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春や秋に白やピンクの小花を開花させる姫ライラック。ライラックの小型品種です。
コンパクトな樹形ですが、房状に咲く花はとても見ごたえがあり、同時に爽やかな芳香も楽しめます。鉢植えや寄せ植えでも人気が高い樹木です。※参考価格:3000円前後(5号ポット苗)
■ビヨウヤナギ

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初夏から夏にかけて黄色の花を咲かせるビヨウヤナギ。ヒペリカムとも呼ばれ、秋には赤い実をつけ、実を付けた枝が切り花としても流通しています。冬には実が赤から黒紫色に変化。四季折々の姿が楽しめます。こんもりとした樹形は目隠しにもオススメ。
■まとめにかえて
低木は大きく育たないのでお手入れがしやすく、小さめのスペースでも植えやすいのが魅力。
常緑樹や落葉樹、花や実が楽しめるものなど、たくさんの種類があるので楽しみながら選ぶことができます。自宅に合う低木を迎え、楽しいガーデンライフを送ってください。