日本を代表する超有名な外食株から2銘柄ピックアップしました。もし1,000円握りしめてランチで利用するなら、サイゼリヤとマクドナルドのどちらを選びますか?(株とは関係ないですが)。
今回のお題 みんな大好き!日本を代表する定番外食株
ミラノ風ドリア(税込300円)、グラスワイン(税込100円)など圧倒的なコスパで客数を伸ばし続ける サイゼリヤ(7581) に対し、値上げを進めながらも客数を伸ばし、既存店売上高は41四半期(約10年間)連続プラスの 日本マクドナルドホールディングス(2702) 。
どちらも既存店の客数を伸ばすグロース性のある外食株ですが、今年の株価でいえば下がるサイゼリヤ、上がる日本マクドナルドHDの差が強烈。サイゼリヤ(7581)と日本マクドナルドHD(2702)、ここから買うならどっち? この2社で比べてみます。
サイゼリヤ(7581) 日本マクドナルドHD(2702)
上記両社の株価のポイントや株価データを見ながら、双方を比較し、皆さんの相場観で購入検討するならどちらにしますか?
A: サイゼリヤ(7581)
ここがGOOD
変革次第で…「ポテンシャル」は大!インフレで値上げする外食企業が多く、値上げを消費者も受け入れるムードはあります。が、庶民の味方サイゼリヤは、頑固なまでに価格を据え置いています。これ逆にいえば「値上げ余地がある」と言えるのですが…。値上げはもう6年程度しておらず、最後に値上げした2020年7月にしても、ミラノ風ドリアで(端数をなくすため)1円値上げした価格改定でした。
同社の経営陣も再三「値上げしない」を決算会見などで発信しており、投資家も「きっと値上げしないだろう」と諦めています。それだけに仮に値上げに踏み切ったらサプライズ、粗利率の改善要因のため確実にポジティブ反応につながるはず。そういう意味での「ポテンシャル」は大です。
また、2024年7月に、株主優待(当時は100株保有で2,000円分の食事券)を廃止し、直後に株価が一瞬急落したことは当時話題になりました。株主優待は機関投資家のウケが悪く、そちらに配慮して優待の原資を配当に回しました。
ただ、長期保有の個人株主を作る上で株主優待は株価にプラスで、とくに外食株でいえば優待が株価プレミアムになるケースが多くあります。配当だって少ないため、株主還元を引き上げる余地(ポテンシャル)も大きい企業。
唯一無二!客数は強烈な伸び
既存店売上高は2026年3月まで脅威の53カ月連続で前年同月比プラス!客数が10%以上伸び、客単価は小幅プラスという形で実現する外食チェーン最強クラスの「集客力」が強みです。2026年8月期の通期売上高予想を2,763億円から2,970億円(前期比16%増)に上方修正。
上期までの売上高が想定比106億円上振れペースで推移しています。売り上げが好調過ぎて、一部の食材を調達できず(売れ筋のチキン関連商品が欠品)、これが調達コスト増の理由になるほど…。
株価調整で予想株価収益率(PER)は22倍台に低下しました。時価総額の大きい外食株でいえば ゼンショーホールディングス(7550) の同33倍、 FOOD & LIFE COMPANIES(3563) の45倍、 トリドールホールディングス(3397) の68倍、 クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387) の53倍、 吉野家ホールディングス(9861) の45倍などに比べてリーズナブル。
また、2027年8月期のアナリスト予想平均(コンセンサス)も2桁増益見通しとなっていて、相対的な割安感は強まっているといえます。
ここが心配
庶民の味方は「株主の敵」?4月8日に2026年8月期中間期の決算を発表しました。その実績といえば、売り上げ、営業利益は過去最高で、会社計画も上振れペースと順調そのものです。それなのに…株価は翌日約14%の急落となり、その後も下値を掘り下げる始末となっています。なぜ投資家は失望したのか? それは、通期の純利益予想を下方修正したからです。
同社の利益の柱は中国で、その中国では立地の悪い一部店舗のマイナス影響、そして中国本土の景気減速が懸念されています。ただ、それよりも投資家が株売り材料にしているのは、好調なはずの国内サイゼリヤの方。
コスト増が強まる中、「値上げしない」姿勢は消費者にとってはありがたい限りですが、投資家は「株主は二の次」意識を強めています。
押し目買いの目安が無い?
今回の下方修正時の急落で、出来高が急増。売りが殺到しているのと同時に、押し目買いもかなり入っているわけです。ただし、その押し目買いの属性は「リバウンド狙い」の短期筋が中心とみられ、信用買い残も4月10日時点で78万1,700株と過去1年で最大に膨らんでいます(信用倍率も17倍)。この状況は非常に需給が悪い…そう判断されます。
大手チェーン展開の外食株は株主優待があったりして、株価下落局面では優待狙いの押し目買い(by個人)がクッションになります。また、配当利回りが高い株なら、配当狙いの押し目買いも入ります。それでいうと、サイゼリヤは株主優待が無く、配当利回りも低いため、個人投資家の腰を据えた押し目買いが入りにくいのが弱点です。
サイゼリヤ レーダーチャート ※各指標の数値に基づき独自基準でスコア化
B: 日本マクドナルドHD(2702)
ここがGOOD
マクドナルド世界屈指の好調国「日本」2026年3月まで既存店売上高は15カ月連続で前年同月比プラス、圧巻なのは四半期ベースでは41四半期連続(10年以上!)プラスということ。これは世界でも有数の実績のようで、世界中にあるマクドナルドの中でも日本が最上位の成功国といわれているようです。
原材料費、人件費が高まる中でも、今期も4期連続の営業増益の見通しとなっています。
昨年3月に続き、今年も2月25日に全体の約6割の商品(ビッグマック®480円→500円、マックフライポテト®Mサイズ330円→350円など)を値上げしています。
ついにTOPIX構成銘柄に!?
2026年10月に東証株価指数(TOPIX)の第2回目の見直しが予定されています。これまで東証プライム(旧一部)銘柄に限られていたTOPIX組み入れの門戸が、ついに東証スタンダード市場、グロース市場にも開放されます。時価総額などの基準で上位1,200銘柄程度になる場合、日本マクドナルドHDは確実に組み入れられるでしょう。
日本マクドナルドHDの今年の好パフォーマンスは、このTOPIX組み入れの需給要因でも説明できると思います。TOPIXに入りそうな時価総額のスタンダード銘柄の中で、採用された際の需給インパクトが大きいのは流動性の低い株です。それでいえば、 フクダ電子(6960) とか 上村工業(4966) も日本マクドナルドHDと似たような上昇をしているからです。
また、需給面でいえば、サイゼリヤと違って信用買い残より信用売り残の方が多い点も特筆すべきです。4月10日時点で信用買い残は17万4,100株、信用売り残は21万8,500株で、信用倍率は0.80倍(下げるに賭けてる人の方が多い)。
この状況で過去最高値圏にあるということは、売り方が不利ということ。売り方のロスカットの買い戻しで上値を切り上げる、「踏み上げ」につながる展開も想定されます。
ここが心配
連続プラスのストップには注意直近でいえば、3月の既存店売上高が前年同月比2.4%増と前年実績を15カ月連続で上回っています。「てりたま」シリーズが好調だったということですが、2月実施の値上げの影響で、客数は前年同月比で減少しています。今は客単価アップでカバーしていますが、消費者がいつまでも値上げを受け入れるとは思えません。
客数の回復が無ければ、四半期ベースの既存店売り上げがいずれマイナスになる時も来ます。その時に、41四半期も連続プラスを記録しているだけに、それがマイナスになるというニュースフローが悪く捉えられる可能性も。今の予想PERは約32倍と、2024年11月以来の高水準となっていることもあり、月次動向の変化には注意したいところです。
日本マクドナルドHD レーダーチャート ※各指標の数値に基づき独自基準でスコア化
あなたなら、どっちを買う?
サイゼリヤ vs 日本マクドナルドHD 銘柄比較表
今年の小売株は低調な動きになっています。東証業種別株価指数の「小売業」のパフォーマンスは、4月15日時点で前年末比+1%と、TOPIXの同+10%を大幅にアンダーパフォームしています。人件費、原材料価格、物流費、新店出店にかかる建築コストも含め、あらゆるコストが上がっています。そこに中東情勢の悪化の影響も不透明なことで敬遠されているようです。
消費者の節約志向を背景に、低価格戦略をとる小売企業の売り上げは伸びています。その筆頭格がサイゼリヤで、既存店売り上げの好調ぶりは目を見張るほど。
低価格と言えるのか分からなくなった日本マクドナルドHDの株価好調ぶりを見ると、消費者をとるか、株主(投資家)をとるか…経営者の判断次第ですが、株式市場では後者が望まれる面はありそう。
その明暗は株価にすでに表れ、あとは安く買えるサイゼリヤを逆張りするか、強い日本マクドナルドHDに順張りするか…これはもはや好みの問題といえますが、ここから買うなら、サイゼリヤと日本マクドナルドHD、あなたならどっちですか?
銘柄投票にぜひ参加してみてください
【銘柄を投票】サイゼリヤ vs マクドナルド みんな大好き!定番外食株ならどっちを選ぶ?
各指標の説明 予想PER 1株当たり利益の何倍(何年分)まで株価が買われているかを示す指標。同業他社と比較する際に使われ、低いほど割安と判断します。 PBR 1株当たり純資産の何倍まで株価が買われているかを示す指標。同業他社と比較する際に使われ、低いほど割安と判断します。この数値が1倍を下回る企業に対し、東証は「1倍を上回るよう頑張れ」と指令を出しています。 配当利回り 今期の予想配当金ベースの利回りで、高いほど配当妙味が高いと判定します。定義はありませんが、3%以上なら配当利回りが高いと認識されています。 流動性 1日の売買代金がどれくらいあるか?(表では25日平均)を金額で表示しています。同数値が高いほど、機関投資家も大口の個人投資家もストレス無く参加できると考えられます。
(岡村 友哉)

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