東海道新幹線の車内テロップが「泣けてくる」「心暖まる」「イケメンすぎる!」と、Twitterで話題になっています。そのテロップにどんな背景や願いがあるのか、JR東海に聞きました。
東海道新幹線の車内テロップの動画がいま、Twitterで約100万件の表示と話題になっています。
その動画では、電光掲示板に次の文章が掲示されていました。
話題になっている東海道新幹線の車内テロップ(画像:JR東海)。
「【ご乗車ありがとうございます】皆さまの大切な「会いに行く」をお支えするため、きょうも、新幹線は走ります。トンネルを抜ければ、あの笑顔。ともに乗り越えましょう。
これについてTwitterでは、「泣けてくる」「心暖まる」「イケメンすぎる!」といった声があがっています。
「車内テロップでは、お知らせや季節の話題、沿線の観光情報を掲出していましたが、昨今はそれに代わり、感染症対策のお願いをするケースが多くなりました。そうしたなか、お客様に何か元気になっていただけるものを加えたいと考え、今回のメッセージを掲出しました」
JR東海の広報担当者は、メッセージ掲出の背景についてこのように話します。実施にあたってはいくつかのアイデアがあったといいますが、「大切なご用事があり、感染症対策に留意しつつ、新幹線をご利用になっているお客様に、感謝と応援を伝えるメッセージはどうか」というところから、この文章になったそうです。
どの区間で見られる? 今後の予定は?JR東海の広報担当者によると、いま「会いに行く」が難しい状況であるなか、迷いながらも「会いに行く」ため新幹線への乗車を決めた利用者に、安心して使ってもらえるようにすることが公共交通機関としての使命であり、そのためにスタッフが力を合わせていること、そして「トンネルの先の笑顔」に向けて皆で一緒にこの状況を乗り越えていければという思いを、このメッセージに込めたといいます。
このメッセージは2021年3月5日(金)から掲出されており、次の区間で見られるとのこと(状況によって掲出されないこともあり)。
・下り列車
新横浜~小田原、静岡~掛川、岐阜羽島~米原
・上り列車
京都~米原、名古屋~三河安城、静岡~新富士
いつまで掲出するかは未定だそうですが、今回の反響を踏まえ、今後も利用者の心に届くメッセージを発信していけたらと考えているそうです。
【実際の動画】「泣けてくる」「心暖まる」「イケメンすぎる!」新幹線の車内テロップ