“謎のベロ”が折りたたみ式に…?

 トヨタとアイシンは2026年4月22日、両社が共同開発した「可動式フロントスパッツ」を、新型「RAV4」の北米仕様に初採用したと発表しました。どのような効果がある部品なのでしょうか。

【ロボみたいに動く!?】これが新型「可動式のベロ」です(写真で見る)

 フロントスパッツはフロントバンパーの下側、タイヤのすぐ前に装着される部品です。「タイヤディフレクター」「タイヤストレーキ」などと呼ばれることもあり、車体を下からのぞき込むと、生き物の“ベロ”のように露出しているのが確認できます。

 この部品の主な役割は、走行時に生じる空気抵抗の低減です。スパッツでタイヤにかかる空気の流れを整えることで、抵抗を減らし、また車体前方での圧力上昇を抑制。燃費や航続距離のアップに寄与します。

 一方、スパッツは一般的に下端が低いほど効果が高いとされていますが、低すぎると路面などと干渉するため、車体に固定する従来のタイプでは性能向上に限界がありました。そこでトヨタとアイシンが開発したのが、今回RAV4に採用された可動式スパッツです。

 このスパッツにはリンク構造が組み込まれており、走行速度に応じて自動で格納・展開することが可能です。停車時や低速走行時は、スパッツ部を格納して走破性を確保しつつ、高速走行時には展開し、空気の整流効果を最大化。さらなる燃費の向上や、航続距離の延長に貢献するそうです。

 ちなみに、1980年代から1990年代の国産車のなかには、フロントバンパーの下部全体を覆う電動格納式のフロントスポイラーを備えるモデルも存在しました。7代目~9代目の日産「スカイライン」に採用された、「GTオートスポイラー」などが代表的ですが、こちらは燃費の向上というより、高速時の車体姿勢の安定化や、ドレスアップパーツとしての意味合いが強い装備でした。

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