「全部同じじゃないですか!?」ちがいますよ~!

 模型メーカーのファインモールドが手掛ける「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型」が、2026年5月13日から開催された第64回静岡ホビーショーで公開されました。

 同キットは、2024年12月に発売された「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機五二型(三菱製・中島製)」のパーツ構成を踏襲した、零戦前期型である二一型のキットで、「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)」と、「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(中島製)ソロモン航空戦」の二種類が発売予定です。

 実機の再現度を重視するため、特殊な方法で製造されており、第二次世界大戦機のプラモデルでは定番だった、いわゆる“モナカ割り”のように胴体を左右分割する構造を廃止。代わりに、実機同様の前後分割構造を採用しています。

 この構造により、左右接合で目立ちがちな合わせ目が生じません。さらに胴体後部は、スライド金型という特殊な金型を用いて成形されているため、一体感のある実機さながらの仕上がりとなっています。

 またコックピット周辺では、キャノピーをガラス部と窓枠で別パーツ化。これは従来の戦闘機プラモデルには見られなかった仕様で、塗装のしやすさとリアリティを両立しています。まさに、これまでの飛行機プラモデルの常識を覆す設計と言えるでしょう。

 今回の二一型キットで大きな注目点となるのが、五二型にはなかった主翼翼端の折り畳み機構です。もちろん精密に再現されており、担当者はこだわりのポイントについて「折りたたんだ状態で見える内部構造も、最新資料を参考に再現しています」と語ります。

 また、エンジンカウル形状も五二型とは異なり、二一型では排気パイプが目立たないシンプルな形状となっており、エアインテークの位置も変更されています。さらに、コックピット内機器の配置にも細かな違いがあり、前回発売された五二型とパーツを共有しているのは胴体の一部のみ。なんと約8割が新規パーツになったとのことです。

「ほぼやり直しに近い状態ですね。よく見ると各部の長さや造形がまったく違うので」と担当者。 一方で、五二型発売時の反響を受け、「二一型はやらなければならない」という思いも強かったそうで、「簡単ではないですが、これは出さないといけないよねという話になっていました」と明かしました。

 なお、発売時期は「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(三菱製・前期型)」が2026年7月、「1/48 帝国海軍 零式艦上戦闘機二一型(中島製)ソロモン航空戦」が同年8月予定とのことです。

【よく見ると…】全然違う! これが零戦二一型で作り直された部品です(写真)

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