国土交通省相武国道事務所などは2026年5月22日、「国道16号片倉町・万町地区現道対策調整会議」の第6回を開催し、今後の対策方針を明らかにしました。
この会議は、国道16号(現道)の八王子市片倉町・万町地区における交通円滑化に向けた対策を検討するものです。
2015年に並行する国道16号「八王子バイパス」が無料化され、現道の交通量は約3割減少したものの、依然として片倉町交差点から子安町交差点にかけての区間は交通量が多く、慢性的な渋滞が発生しています。
今回の会議では、この交通課題が集中している「片倉町交差点~子安町交差点」を、優先的に整備する区間とすることが決まりました。この区間は交通容量を既に超過しており、旅行速度の低下が著しい状況です。さらに、死傷事故率も東京都の平均より高く、特に片倉町交差点では都平均の約7倍に達しており、追突事故が多発しています。
新道路が目白押し 開発ラッシュの国道16号この区間の対策が急がれる背景には、周辺で進行中の大規模な開発事業があります。
前出のとおり国道16号と交差する形で整備が進む国道20号「八王子南バイパス」のほか、国道16号と都道八王子城山線を結ぶ新たな都市計画道路「八王子3・3・10号」が、いずれも国道16号現道に接続する予定です。
国道16号を道なりに八王子市中心部へ進むと、国道20号との重複区間をクランク状に左折・右折で通過しますが、八王子3・3・10号が開通すると片倉町から八王子ICにかけて1本道で通り抜けられるようになります。八王子3・3・10号は2026年3月末時点で用地取得率が53%に達しています。
また、子安町交差点付近では、八王子市の「八王子駅南口集いの拠点(愛称:桑都の杜)」が2026年10月に供用開始を予定。さらに、片倉町交差点で交わる北野街道でも、西側へ延伸する新たな都市計画道路の決定(拡幅)に向けた手続きが進められています。
これらの事業が完成すると、国道16号の優先整備区間にはさらに交通が集中し、交通混雑の深刻化や安全面への影響が懸念されることから、早急な対策が求められています。
優先整備区間の中でも、特に大きな課題となるのが京王高尾線との鉄道交差部です。
現在の道路は京王片倉駅のすぐ脇で線路をくぐっていますが、道路を拡幅するには、鉄道の高架橋を支える橋台を移設する必要があります。しかし、この移設には駅舎が支障となるほか、工事中は車道内に仮の橋桁を設置する必要があるため、国道を片側交互通行に規制しなければならず、交通への大きな影響が想定されます。
また、工事は終電から始発までの夜間・早朝作業となるため、騒音など地域への配慮も必要。このため今後は、国、東京都、八王子市、そして京王電鉄が連携し、オープンハウスなどを開催して地域住民への周知を図りながら、鉄道との交差位置や道路の線形も含めた具体的な整備方針の検討を進めていく方針です。

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