近年の自動車には高性能なコンピュータが必ず搭載されています。これの制御によって、いずれ完全にドライバーを必要としない自動運転技術が実現すると期待されています。
そうしたなか、アメリカの大手半導体メーカー、NVIDIA(エヌディビア)の創業者であるジェンスン・フアンCEOが、2026年6月1日に台湾で行われた発表会で自動運転車両向けのハードウェア「NVIDIA DRIVE Hyperion(エヌディビア・ドライブ・ハイペリオン)」に関する最新動向を明らかにしました
「Hyperion」は同社の車載用コンピュータ「NVIDIA DRIVE」で作動するものです。NVIDIA DRIVEに最適な自動運転用ソフトウェアの設計を可能としています。
そのNVIDIA DRIVE Hyperionの提供・連携先に、自動運転を推し進める4つの企業、Foxconn(鴻海精密工業)とVinFast、Autobrains、HUMAINが加わることになりました。
Foxconnは台湾の大手電子機器メーカーで、2028年の自動運転車導入に向けて、NVIDIAと戦略的パートナーシップを結んでいくとしています。
Vin Fastはベトナムの自動車メーカーで配車サービス大手のUberとともに提供先となりました。両者はイスラエルの人工知能ソフトウェアメーカーAutobrainsと提携し、本システムを導入するとのことです。
HUMAINはサウジアラビアの人工知能開発企業です。同社は、自動運転車普及に向けて同システムの導入を決めたとのことです。中東での自動運転車シェア拡大に、意欲的な姿勢を見せています。
なお、「NVIDIA DRIVE Hyperion」をはじめとするNVIDIAのプラットフォームは、すでに日本国内の自動車メーカーでも採用されています。いすゞ自動車と日産自動車は、次世代の自動運転車の開発を進めるうえで有効な一手として、同社のシステムをすでに活用しています。
自動運転技術の実用化やエコシステムの構築が海外で進めば、日本国内でも導入に好意的な意見が増えていくでしょう。将来の自動運転車のハードウェアをめぐる情勢は、まだまだ目まぐるしく変化しそうです。

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