ANAグループに大型貨物機ボーイング777F型機がデビューしました。日本の航空会社では初の導入です。
ANA(全日空)グループが導入したボーイング777F型機の初号機(機番:JA771F)が2019年7月2日(火)、運航を開始しました。日本の航空会社で同機種を導入するのは、ANAグループが初めてです。
ボーイング777F型機のANA初号機。「BLUE JAY」の愛称を持つ(2019年7月2日、乗りものニュース編集部撮影)。
ボーイング777F型機は、旅客機のボーイング777-200LR型機をベースにした大型貨物機。末尾の「F」は「Freighter(フレイター)」、つまり「貨物型」を意味しています。大きなジェットエンジン(ゼネラル・エレクトリックGE90-110B1)、主翼下にある3列の車輪(メインギア)、機体のお尻(テール)部分が角ばっているのが特徴です。
ボーイング777F型機のジェットエンジン。
主翼下の車輪が3列あるボーイング777F型機。
角ばっているボーイング777F型機の最後部。
ボーイング777F型機の全長は63.7m、全幅は64.8m。以前よりANAグループが運航している貨物機ボーイング767-300F型機の全長は54.9m、全幅は47.6mで、大型化しました。
このボーイング777F型機は、ボーイング767-300F型機の約51トンに対して約2倍、およそ102トンの貨物を積載可能。貨物室の高さも約1.2倍です。リチウムバッテリーや医薬品といった危険品、特殊品を大量に輸送でき、航空機エンジンのほか、自動車も9台まで積めるといいます。
ANAグループが2機導入するボーイング777F型機には、「BLUE JAY(ブルージェイ)」が愛称として与えられ、機体後部の左側にマークも描かれています。北米に生息する青い羽を持つ鳥のことで、日本名はアオカケス。ANAグループスタッフからの公募で選ばれました。
ちなみに旅客型のボーイング777型機は、ANAではなじみ深い機体。ANAグループではボーイング777-200型機を20機、その長胴型で、ANAの旅客機で一番長い(73.9m)ボーイング777-300型機を29機保有しています(2019年3月31日時点)。またANAは今後、最新型のボーイング777-9型機も導入する予定です。
「LR」ベースらしい航続距離、賢く勤勉な「ブルージェイ」ボーイング777F型機が最大搭載で就航可能な実用航続距離は9070km。
前がボーイング777F型、後ろがボーイング767F型。見た目はよく似ている。
セレモニーでは「初荷」の披露がされた。
愛称「BLUE JAY」のマーク。
「BLUE JAY(ブルージェイ)」は賢く、勤勉な鳥とのこと。初便就航セレモニーでANAの石田洋平成田空港支店長は「念願の北米へ貨物を運べます。ブルージェイのように勤勉に取り組んでいきたいです」と話しました。
この初便はリチウムバッテリーや顕微鏡、精密機械、化学用品など98トンの貨物を搭載(うち72トンを成田で積み込んだのち、関西で残りを積載)。ほぼ満載の状態で、日本から中国の上海へ向かいます。
「アジアの物流ネットワークにボーイング767F型機、長距離太平洋路線にボーイング777F型機を就航させ、豊富なネットワークを提供します」(ANA 石田洋平成田空港支店長)
今後、ANAグループのボーイング777F型機は、8月26日(月)から関西を経由せず、成田~上海間を運航する予定。

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