列車自動運転 普通に? JR九州が開発 既存線に低コスト導入可の自動運転システムとは

 現在、日本で行われている列車の自動運転で、先頭に乗務員がいる場合、その乗務員は「運転士」の国家資格を持つ人材です。

列車自動運転 普通に? JR九州が開発 既存線に低コスト導入可の自動運転システムとは

自動運転では、運転台にある白いボタン2つを同時に押し、発車する(2019年12月、恵 知仁撮影)。

 対しJR九州がこのたび目指している自動運転では、運転士の代わりに係員が列車先頭に乗務。緊急時における停止操作、ほかの列車の停止手配(列車防護)、旅客の避難誘導などを行います(試験が行われている香椎線には踏切も存在)。「無人運転」を目指しているものではありません。

 この「係員」は「運転士」ではないため国家資格は不要。運行に必要な人材を確保しやすくなるというわけです。

列車自動運転 普通に? JR九州が開発 既存線に低コスト導入可の自動運転システムとは

自動運転用のモニター(2019年12月、恵 知仁撮影)。

 JR九州の担当者によると、「係員」は正社員で、必要な経験や知識を持った、いわば「車掌以上運転士未満」の人材を想定しているとのこと。そのため運転士養成コストは抑えられても、人件費の削減にはならないそうです。

 またJR九州の古宮洋二鉄道事業本部長は、「一定の教育をした社員が乗ります。これにより経営の効率化が図られ、路線の維持につながります」と話します。

 ただこの「係員」方式の実現には、「運転士の乗務しない自動運転はATCをベースとすること」といった省令など、制度的な課題も存在。現在、国土交通省などによって検討が行われており、JR九州の古宮鉄道事業本部長は、この自動運転が国に認められるよう、安全性を確かめていきたいといいます。


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2020年1月2日の経済記事

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