五島列島・福江島にて、ルアー・キャスティングとジギングでヒラマサを狙った遠征釣行の模様をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮崎逝之介)
五島列島へ遠征ルアー釣行
2024年3月下旬。筆者の五島列島通いも今年で9年目となる。
今回も釣友・寺さんとともに毎年お世話になっているMANAさんをチャーターし2日間の釣行予定だ。本命ヒラマサをキャスティング&ジギングで狙う。山口船長は一見昔気質の漁師風で怖そうだがおしゃべり好きな気の良い船長、当日港に向かう送迎の車中でも冗談交じりの会話が弾む。
初日はキャスティングからスタート
初日。朝6時に水之浦漁港から出船。
最初のポイントはルアーキャスティングからスタート。渾身の力でルアーをキャストする。追い風が強いためよく飛ぶ。雲が多くうす暗い海と高い波のせいで自分のルアーを視認するのもひと苦労だ。
海の雰囲気は魚の気配ありありなのだが、ナブラや鳥山が発生する様子はなく、ブラインドキャストで誘い出しの釣りだ。海の濁りで魚もルアーを見つけてにくいのか、チェイスもバイトもない。
ジギングに転戦でヒラマサ登場
3時間ほど経過し、ジギングに転戦。水深100m前後のポイントに移動した。船長の助言を参考にしてチョイスした200gのセミロングジグを投入。ジグ着底後オーソドックスなワンピッチジャークでジグを巻き上げる。
ボトムから10mくらいでガツンと小気味よいヒット。
その後、ポイントを移動しながら約4kgのヒラマサと約5kgのヤズ(ワラサ)を追釣した。寺さんは得意の根魚を狙い、ウッカリカサゴとキジハタをキャッチした。
2日目は良型マダイが顔見せ
2日目は早めの出船となった。波は前日よりも弱まり、風も前日よりはやや弱くはなったが、それでもまあまあ強い。朝イチは前日とは趣向を変えてジギングからのスタートとなった。
海域は陽が差さず薄暗い様子だったので、グローカラーのセミロングジグを投入してみた。着底後ジャークしているとグイッと力強いアタリ。時折アタマを振るようなファイトから浮上してきたのは3.6kgの真鯛だった。良型の定番ゲストだ。
レアなホウセキハタが浮上
幸先のよいスタートだったが、この日は潮が緩くジグの動きがいまひとつだ。筆者はそれでもヒラマサを狙ってジャークを続けるが一向にヒットせず。
寺さんは早々に根魚狙いに切り替え、カサゴのほか超希少種すぎる初物のホウセキハタ3.2kgをキャッチ。
キャスティングで6kgヒラマサ
後半のキャスティング。船長とっておきの好ポイントに移動すると一面に鳥が乱舞している。鳥山だ。鳥はあちらこちらで海面めがけて海にダイブしている。絵に描いたような最大のチャンスタイム。
船をポイントにつけてキャストを始める。風に乗って飛んだルアーが着水するとリズミカルにリールで手元に巻き寄せる。釣れる気しかしない。バシャッと小さく水面が割れる。魚のバイトだ。乗らない。
再度キャストし、ルアー着水後リーリング。グイーンと海面のルアーが後方に引き戻される。魚がルアーを咥えて走りだしたのだ。リールを巻いてから竿をあおって合わせ、徐々に魚との距離を詰め船長のタモに収まったのは約6kgのヒラマサだった。
この後も好時合いはしばらく続き、ヤズもキャッチ。大マサっぽい手ごたえのバラシ2本。しばらく続いた時合いが終わり、鳥も姿を消し、アタリも遠のいた
ラストに最大サイズ
10kgオーバーの大マサこそまだキャッチしていないもののすでにかなり満足の釣果となっていた。そんななか最後の流しで再び筆者にヒット。重量感を味わいながら取り込んだのは今回の釣行で最大サイズ8kgのヒラマサだった。もうお土産は十分だったのでこのヒラマサはリリースし五島の海に帰ってもらった。
充実した遠征釣行に
筆者の数少ない経験では、今回のようにキャスティングで多くのチャンスに恵まれる機会はあまりなく、バラシも含めて自分の経験値が上がるような充実した遠征釣行となった。こんなことがあるので、まだまだ、五島通いはやめられない。
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<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>
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