渓流エサ釣りは最盛期に突入し、良型の渓魚が活発に竿を曲げて楽しませてくれる季節となった。この時期は活性が非常に高く、初心者でも憧れの渓魚をゲットしやすいのだが、その中でも「これはアタリなのか、根掛かりなのか」と悩む方も多い事と思う。

今回は、渓流エサ釣りにおけるアタリと根掛かりの見極め方について紹介していく。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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何故見極めが大変?

まずは、何故アタリと根掛かりの見極めが大変なのかに注目してみたい。

アタリが繊細

渓流エサ釣りではアタリの種類/出方がそれなりに多い上、非常に繊細な物も多い。まずはアタリの動きそのものを知っておく必要があると著者は考える。名手の釣行動画等も参考になるだろう。

アタリと酷似

アタリの種類の中には、「目印がピタッと静止する」という物がある。根掛かりした時も仕掛けは静止するので、慣れていないと判別がつかない可能性大だ。川底の状態はどうか、どのように静止したのか、静止した前後に目印はどうなっているか……といった点に注目する必要がある。

底を釣る釣り

根掛かりしないように釣ればいいと思うかもしれないが、そんなに簡単な物ではない。渓流エサ釣りでは基本的に「底流れ」に仕掛けを入れて流すため、川底付近を釣る機会が大変多い。

注意しなければ初心者は根掛かり連発必至だ。良型は底付近で居食いする事も多いというのが、厄介に拍車をかけている。

渓流エサ釣り最重要テクニック!【アタリと根掛かりの見極め方】を理解しよう
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大型サイズは底で食う(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

竿のキープが難しい

渓流釣りは、4m~6m(時に9m)もの長尺の延べ竿を使用し、水中糸にセットした目印でアタリを取る事になる。ただでさえ長尺の竿を扱うため、竿をブレさせないようにしながら目印の位置を一定の場所でキープ、というのが中々に難しい。

竿のキープが出来ていなければ目印が動いてしまい、すぐに根掛かりし、底を見極めるどころではなくなってしまう。まずはここからのスタートだ。

根掛かりしやすいケース

続いて、どんな状況で根掛かりしやすいのかをみていこう。

底の状態

一番はやはりこれ。川幅広めの本流など、砂底や岩盤の場所であればほぼ根掛かりすることは無いが、岩がゴロゴロしている渓流域ではやはり根掛かりが頻発する。さらには増水後など、流木や落ち葉類が堆積している時は根掛かりしやすくなる。この点に留意しておこう。

渓流エサ釣り最重要テクニック!【アタリと根掛かりの見極め方】を理解しよう
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川底は非常に重要(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

流れが速い

瀬(平瀬、深瀬等)や流れ込みなど、流れが速い場所はオモリの扱いが難しくなり、根掛かりのリスクは一気に増す。まずは水深毎に細やかなオモリワークを意識し、その上で判断するべきだと考えてほしい。

流れが下向きの場所

落ち込み、滝壺、段々瀬等、流れが下に向かっている場合は仕掛けが巻き込まれやすい。当然ながら一気に底まで到達し、複雑な流れに仕掛け全体が飲み込まれることになるので、気が付いたら根掛かりしていた……という場合は多い。

渓流エサ釣り最重要テクニック!【アタリと根掛かりの見極め方】を理解しよう
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流れの向きに注目(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

この画像では、流れの向きを矢印で示している。湾曲している部分が、下向きの流れ/底流れへと向かう流れだ。心配であれば強い流れ込み直下は狙わず、流心脇のヨレや緩流帯に仕掛けを馴染ませてから、仕掛けを本筋に引き込むようにして流してみると良い。

これならある程度軽いオモリでも底流れを捉える事が可能となる。

水深が把握できていない

そもそもの前提で、「水深がどれくらいなのか」という部分を見誤ると根掛かりは一気に増える。

淵やトロ等、どうしても水深が把握し辛い場合は、流れが緩めの場所で仕掛けをサビキ釣りのように上下させ、オモリが底に着く感覚から水深を把握するのも一つの手だ。偏光サングラスの着用も大変重要なファクターとなる。

オモリが引っかかる

根掛かりというと針が引っかかるイメージが強いかと思うが、渓流釣りの根掛かりでは岩と岩の絞り込みでオモリが根掛かりする、といったケースが意外と多い。

エサのコントロールは勿論だが、この「穂先~オモリをコントロールし、その先にエサがある」というイメージを持つだけで大きく変わるはずだ。

根掛かりを知る

では実際の根掛かりはどのようにして起こるのか。「これは根掛かりである」という判りやすいケースを紹介しよう。併せて、ケース毎の根掛かりの外し方も加筆しておくので、是非チェックしてみてほしい。

目印が止まる

これはアタリと酷似したパターンだが、ある程度見分けることが可能だ。アタリの時はス~っと流れていた目印が本当に綺麗にピタッ! とその場で静止するのだが、根掛かりの時は目印が止まる時に「ヌゥッ」とズレながら止まり、目印~ラインが僅かに斜めに倒れこむようになる。

根掛かりであれば、流れと反対方向に竿を倒して何度か引っ張れば大抵外れる。

仕掛けが動かない

こちらもアタリと酷似し、着水と同時に起こる事が多いパターン。アタリの時は着水後に仕掛けが止まり、その後前後に僅かにずれるか、小さく目印が震えることが多い。根掛かりの場合は本当にピッタリと止まるだけだ。

この場合は流れと反対向きに竿を動かすか、軽く上方向にしゃくるようにすると外れることが多い。

渓流エサ釣り最重要テクニック!【アタリと根掛かりの見極め方】を理解しよう
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落ちパクに注意(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

判らない時は聞き合わせ

アタリか根掛かりか、どちらか判らない場合は一先ず軽めに聞き合わせをする。魚信があれば再度やや強めに合わせればOKだが、フッキングが浅くなりバレてしまう確率も高くなるので、あくまで「どちらか判らない」時のみにしておこう。根掛かりの場合はケース毎に対応してほしい。

外れないときは

時として根掛かりが外れない事もあるだろう。そのまま竿を煽り続ければ竿に負荷がかかって折れる可能性があるし、頭上の木にぶつけてしまうリスクにも考慮しなければならない。

仮に水深が浅い場合は、根掛かりしている場所まで川中を歩いて行き、ラインの真下付近を足で探れば大抵は外れる。この場合はくれぐれも無理はせず、安全第一で行おう。

渓流エサ釣り最重要テクニック!【アタリと根掛かりの見極め方】を理解しよう
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周囲にも気を配ること(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

水深が深い場所で根掛かりした場合は、まず竿を全て縮めて収納し、ラインを手で手繰るようにして引っ張る。こうすればラインブレイクの際もゴミは最小限で済む。中途半端に穂先が出ている状態で行うと、手繰った勢いで穂先がポキッ!と折れてしまう事もあるので、くれぐれも注意してほしい。

根掛かりを見極めて良型を!

著者は初心者の頃、あちこちで仕掛けが根掛かりしてしまい、やっとの思いで外せたと思ったら頭上の木に引っかかって仕掛けがメチャクチャ、時に穂先も折れる……といったミスを犯してしまう事があった。

このミスの一番の原因は気の焦りからだが、それ以上に「渓流釣りにおける根掛かり」という物をきちんと理解していなかったことが大きかったように思う。傾向と対策が判れば根掛かりの頻度は格段に減り、仮に根掛かりしてもすぐに外すことが出来るようになる。

是非「根掛かり」という物をきちんと知り、その上で必要以上に恐れることなく、良型の渓魚へと挑んでみてほしい。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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