ケンタッキーダービー馬の2冠目を回避したことにより、米3冠の過密ローテーションについて、議論が再燃することになりそうだ。

 現地時間2日にケンタッキーダービーを制したゴールデンテンポ(牡3歳、シェリー・ドゥヴォー厩舎、父カーリン)は2冠目のプリークネスS・G1(16日、ローレルパーク競馬場・ダート1900メートル)を見送り、米3冠最終戦のベルモントS・G1(6月6日、サラトガ競馬場・ダート2000メートル)に向かうことが6日、シェリー・ドゥヴォー厩舎の公式Xで発表された。

 Xでは「今後に向けて彼にとって最善の決断は、この大きなレースの後、少し時間を与えることだと私たちは考えています」とコメントがある。中1週のタイトなローテーションを避け、馬の体調を最優先したためのようだ。

 昨年の覇者のソヴリンティに続き、今年もケンタッキーダービー馬が2冠目を回避。2年連続でプリークネスSが行われる前に3冠馬が誕生する可能性が消滅した。米3冠は2018年のジャスティファイまで13頭が達成しているが、以前から米3冠競走の過密日程に対する議論が行われてきた。

 米競馬メディアのブラッドホースニュース電子版はゴールデンテンポの2冠目回避の記事で「彼が2冠目に出走しないことで、シリーズ3戦の間隔を延長すべきかの議論が再燃する可能性が高い。間隔の見直しは一部の人々には支持されているが、競馬界の伝統主義者の多くは賛成していない。現在の調教師のほとんどはトップクラスの競走馬をわずか2、3週間の休養で出走させることに消極的。少なくとも1か月の休養期間を望んでいる」と掲載している。

 2冠目まで中1週で行われる米3冠競走のありかたについて、変革期に来ているのか、議論の行方に注目が集まる。

編集部おすすめ