春の空気がようやく落ち着き始めた4月19日、出張続きでサオを握れない忙しい日々が続いていたが、この日は違った。静岡県湖西市は遠州新居町港のわし丸で、オニカサゴ、そしてこれからの大本命アラを狙う中深海の舞台がようやく整ったのだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)

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わし丸で中深海釣り

わし丸で中深海釣りへ出かけた。当日の集合は早朝の午前5時半。前夜は遠足前の子どものように早く布団に入り、午前3時すぎに家を出る。道中は思いのほか車が多く、静かな高揚感を胸に港へ着いたのは5時ちょうど。

ほどなくして本日のメンバーがそろい、総勢5人。じゃんけんで2番目に勝ち、座ったのは右舷トモ。絶好のポジションだ。

中深海釣りの自前タックル

準備をする手が自然と軽くなる。テンリュウの8lbロッド、大型電動リール、500mのライン。200号のオモリに自作3本バリ、ハリス12号。信頼のヤマシタ製クッションゴムと蛍光玉、エサはサバとイカの短冊。全てがアマダイから中深海モードへと切り替わる。

6時、船は静かに港を離れ、今切口を抜けて太平洋へ。遠州灘の水平線はすでに白み、海が目を覚ましていく。

中深海釣り釣果速報:1kg超え「アラ」に「ウッカリカサゴ」を好捕【わし丸・静岡】
中深海釣り釣果速報:1kg超え「アラ」に「ウッカリカサゴ」を好捕【わし丸・静岡】
夜明けの浜名湖(提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)

投入1回目からアタリ

ポイントへ到着。船長の短い合図とともに、5人の仕掛けが順に海へ吸い込まれていく。右舷トモの私は最初の投入。海底までの長い落下時間は、中深海釣りならではの静かな儀式だ。

オモリが着底。仕掛け分だけ巻き上げてタナを作ると、ブルルンッとサオ先が震えた。巻き上げる腕に伝わる心地よい抵抗。海面に現れたのは、淡いピンクのウッカリカサゴ。サイズは控えめだが、今季初釣行の口火としては申し分ない。

1kgのアラがヒット!

次の投入でもエサを付け直し投入。着底後、仕掛けを少し上げた瞬間だった。グイングインッ。明らかに先ほどとは違う、重厚なたたき。サオを握り直し、電動の速度を落として慎重に巻く。

途中でも何度も引き込みがあり、魚が主導権を主張している。この駆け引きこそ、中深海の醍醐味だ。

テンビンが海面に現れ、仕掛けを緩めないようにしながら魚体を確認するとアズキ色の魚体。アラだ。1kg強。サイズ以上に胸を打つ1匹。まだ初夏とは言えないが、すでに夏の気分の海が応えてくれた。

ユメカサゴやウッカリカサゴも登場

底潮はあまり動いていない。タナを取り直し、根掛かりを避けながら丁寧に誘いを入れる。時々ユメカサゴが食い、これもまたうれしい土産だ。

船中でもウッカリカサゴやアラがぽつぽつ上がり、和やかな空気が漂い始める。風はあるが、曇り空でも汗ばむほどの湿気。

水分補給をしながら、変化する水深に合わせてタナを刻む。

活性は高くないが、確実に拾っていく釣りが続いた。

午後1時まで粘り、アラ1匹、ウッカリカサゴ3匹、ユメカサゴ12匹と十分すぎるお土産を手に納竿。

中深海釣り釣果速報:1kg超え「アラ」に「ウッカリカサゴ」を好捕【わし丸・静岡】
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中深海シーズンはこれから(提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)

中深海はまだシーズン序盤。これからさらに魚影が濃くなり、ドラマが増える季節がやってくる。遠州灘の夏の中深海は、まだ始まったばかりだ。

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<週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕/TSURINEWS編>

わし丸
?この記事は『週刊つりニュース中部版』2026年5月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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