『アジア大会 愛知・名古屋』開幕へ 32年ぶりの日本開催、二...の画像はこちら >>

 2026年8月27日、TBS『アジア大会 愛知・名古屋』スペシャルキックオフ会見が行なわれた。

 1994年の広島大会以来、32年ぶりとなる日本開催に注目が集まるなか、「TBSスペシャルアンバサダー(以下、SPアンバサダー)」を務める二宮和也さんと、「TBSスペシャルアスリートアンバサダー(以下、SPアスリートアンバサダー)」を務める元卓球女子日本代表の石川佳純さんが登壇した。

 開幕が迫るなか、キャスターとしての抱負や大会の注目選手を語ったほか、卓球対決も実施。また、それぞれの立場で今大会に携わる両者から、アジア大会への熱い思いが語られた。

 アジア最大のスポーツの祭典として行なわれる今回のアジア大会。中継を担当するTBSのSPアンバサダーに就任した二宮さんは、1999年に嵐のメンバーとしてバレーボールワールドカップのイメージキャラクターを務め、今年は第6回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でNetflixのスペシャルサポーターも務めた。

 今回、SPアンバサダーとして現地からその様子を届ける二宮さん。会見の冒頭で、「アジア大会が3週間後に始まるということで、我々も取材をさせていただいたり、いろいろな選手に会ったりして、この温度感というものをリアルに感じるようになってきました」と実感を語り、「それを、本当に濁すことなく、見てくださる皆さんに伝えられたらと思っております」と意気込んだ。

 また、SPアスリートアンバサダーとしてアジア大会に携わる石川さんは、現役時代に選手として五輪3大会連続でメダルを獲得し、アジア大会には2010年大会(中国・広州)、2014年大会(韓国・仁川)に出場。2023年の現役引退後は、2024年のパリ五輪、2026年のミラノ・コルティナ五輪でフジテレビのキャスターを務めた。「選手」「取材者」という両方の立場を生かし、今大会の魅力を発信する。

 石川さんは「事前取材を通してだったり、選手の意気込みを聞いているなかで、『楽しみだな』という気持ちをすごく感じています」と心境を語った。

 現役時代に番組での共演歴がある二宮さんは「小さい頃から活躍している姿を見ているので、謎の安心感があります(笑)」と、石川さんに信頼を寄せる。一方、石川さんも「10年前に、私が選手だった時に番組でご一緒させてもらって以来なんですけど、引退して新しい立場になって、こうして一緒にやらせていただけることが本当に嬉しい」と、タッグ結成に喜びを示した。

 アジア大会のキャスターとして、大会前から選手への事前取材を重ねている二宮さんと石川さん。

 取材を通して印象に残った選手を問われた石川さんは、女子やり投の北口榛花に言及。北口は昨年、東京で行なわれた世界陸上で予選敗退の苦しみも味わった。「(2023年の)世界選手権、(2024年の)パリ五輪と優勝して、輝かしい成績を残したあとに、新しくフォームを変えるという大きなチャレンジをされている」と語り、現在は五輪3連覇の実績を持つヤン・ゼレズニー氏を受け、再び世界のトップを見据える28歳に期待を寄せた。

 また、二宮さんは陸上男子110mハードルの村竹ラシッドに"自国開催のメリット"を聞いた際のエピソードを披露。「僕らエンタメの世界だと、いろいろな状況を味方につけようと思うんですが、(自国開催のメリットは)『あまりない』と。『むしろ、自分の紹介の時には盛り上がらないで静かにしてほしい』ということでした」と意外な返答を明かし、石川さんも「へえ~。そうなんですね」と驚きの声を上げた。

 二宮さんは「選手それぞれに(好みの)応援のされ方があるんだなというのを感じて、新鮮でした」と、取材を通して得た気づきを語った。

 会見の中盤では、番組公式SNSの企画で「やってみたい競技」として卓球を挙げていた二宮さんと、石川さんによる卓球対決が実現した。「石川佳純になら勝てる」と"宣戦布告"していた二宮さんに対し、石川さんも「火がつきました(笑)」と応戦。「小学校の時に僕も卓球クラブの部長でした」と、二宮さんが意外な卓球遍歴を明かす一幕もあった。

 石川さんが放つ3本のサービスのうち、1本でも返せれば二宮さんの勝利という特別ルールで行なわれ、名古屋開催にちなんだ「高級ひつまぶし」をかけて対決した。

「サーブ練習を20本くらいしてきた」という石川さんは、異なる回転や緩急を交えた2本のサービスで二宮さんを翻弄。しかし、「スペシャルサーブでいきます!」と宣言した3本目に二宮さんが素早く反応し、ボールは石川さん側のコートへ。二宮さんは「めちゃ嬉しい!」と喜びを示し、石川さんも「トスを高く上げてスピンをかけたんですけど、二宮さんがちゃんとスピンで返してきました」と、その対応力を称賛した。

 会見の最後にアジア大会キャスターとしての抱負を問われると、石川さんは「あらためて『アジア大会 愛知・名古屋』が近づいて、いよいよ始まるんだなというワクワク感でいっぱいです。選手の皆さんは、この試合に向けて本当にたくさんの準備を重ねてきていて、最高のプレーをきっとしてくれると思っています」と、選手に寄り添う思いを口にした。

 さらに、「選手が力を発揮して、最高のプレーができるように全力で応援して、スポーツの魅力や楽しさを、テレビの前の皆さんにもお伝えできたらいいなと思っています」と語り、伝え手として迎える今大会への意気込みを示した。

 また、二宮さんは「本当に間違いなく、主役は選手の方々です」と強調。「これは僕の個人的な観点なんですけど」と前置きしながら、大会を見る側の向き合い方についても自身の考えを語った。

「アジア大会に限らずですが、スポーツは結果として順位がついてしまうものなので、誹謗中傷が出てしまうこともあるのではないかと思っています。やっぱり誹謗中傷というものは、選手のメンタルにとってもすごくよくないことだと思いますし、気持ちはわかるんですが、そこはぐっとこらえて。このアジア大会に対して、もっとポジティブな気持ちで向き合っていただきたいです」

 二宮さんがそう語ると、石川さんも神妙な面持ちでその言葉に耳を傾けた。

 最後には「我々も、だからこそ一緒に悔しがって、だからこそ一緒に盛り上がれる大会になればいいなと思っています」と述べ、SPアンバサダーとして選手とともに戦いながら、大会を盛り上げる思いを示した。

 日本のエンターテインメントの第一線を走り続けてきた二宮さんと、現役時代は卓球界の歴史を塗り替え、今は取材者として新たなキャリアを歩む石川さん。それぞれの世界でトップランナーとして道を切り開いてきたふたりが、32年ぶりの日本開催となるアジア大会でスポーツの熱を届けていく。

井本佳孝●取材・文 text by Yoshitaka Imoto

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