この記事をまとめると
■世界中で日々クルマにまつわる事件が発生している



■今回は珍事件といえる内容をピックアップ



■日本では考えられないような出来事が起きている



世界では日本だと考えられない事件が起きている!

クルマにまつわる痛ましい事件や事故がほぼ毎日のように起こることに、深い悲しみを感じている筆者ではある。だが「クルマにまつわる珍事件」みたいなものも、たまに発生するものだ。



比較的記憶に新しいところでは、フランス・ブルターニュ地方の町で2021年、「高さ3mぐらいのバス停の上に、なぜか白いバンが載っかっていた」という珍事件だろうか。



バス停の上にクルマ! エンジンルームに200個のクルミ! 世...の画像はこちら >>



これには地元の当局も「なぜこんなことが起きたのかサッパリわからん!」ということで、情報提供のため『事件』の写真をSNSにアップした。出まわってきたそれをご覧になった人もいるだろうし、筆者もスマホで見た記憶がある。



バス停の上にクルマ! エンジンルームに200個のクルミ! 世界のクルマ珍事件が想像の斜め上だった
フランスのバス停



※写真はフランスのバス停



しかしその後は、『事件』のことなどすっかり忘れて「散歩をする」「夕飯を作る」「土下座営業に出かける」などの重要作業に没頭していたため、「なぜ、ブルターニュのバス停の上にクルマが載っかっていたのか?」という理由および真相についてはまったく知らないままでいた。



しかし先ほど、2021年10月17日付けのとあるメディアの記事を見たところによれば、原因はこのクルマの売買をめぐるトラブルであったらしい。何らかの事情により激怒した犯人が、フォークリフトを使ってバス停の上にクルマを載せたというのが真相だったのだ。「ラテン系の人はなかなかユニークな怒り方をするなぁ……」などと言ったら当事者に叱られるかもしれないが、世の中には「怒り心頭に発した際、フォークリフトで相手方の何かをどこかに載っけてしまう」という報復方法もあることだけは、心の片隅にメモしておきたい。



バス停の上にクルマ! エンジンルームに200個のクルミ! 世界のクルマ珍事件が想像の斜め上だった
フォークリフトの写真



心温まるというか、エンジンルームが図らずも熱を持ってしまった珍事件が「ボンネット内になぜかクルミが200個入っていた」というアクシデントである。



こちらは、2019年10月10日付けのとあるメディアによると、アメリカ・ペンシルバニア州在住のホリーさんというご婦人がクルマを運転していると、物が焼けるようなにおいや異音に気づいた。クルマを停め、旦那さんに電話したうえでボンネットを開けてみると、中にはなぜか200個以上のクルミとたくさんの草が入っていたとのこと。バッテリーの下やラジエター近くなど、とにかくエンジンルーム内のありとあらゆるところに大量のクルミと草が詰まっていたらしい。



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自動車のエンジンルームに鳥の巣が作られている写真



※写真はイメージ



この『犯行』を行ったのはリスだ。このメディアは「(被害にあった夫妻は)自宅の周囲にいるリスが冬に備えて、ボンネットの下にクルミを蓄えたのではないかと考えている」と報じるにとどめているが、まぁリスの習性から考えて、犯人は近所のリスさんであると断定して間違いないだろう。

ちなみにもう一方のメディアでは、旦那様であるクリスさんの「There’s definitely an angry squirrel wife right now wondering where all the nuts went.(どこかのリス夫人がいま、「クルミがなくなった!」と怒っていることでしょう)」という気の利いたコメントを報じている。



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クルミを食べるリスの写真



子どもがクルマを運転しちゃうケースも!

日本でも諸外国でも「子どもがクルマを運転していた!」という事件はたまに発生する。それが事故につながってしまった場合には『珍事件』などと笑っていられないのだが、この件については幸いにして事故も起きなかったため、いちおう珍事件扱いしてしまってもいいだろう。



2020年5月6日付けのある記事によれば、アメリカ・ユタ州で5歳の男児がひとりでクルマを運転し、自宅から3キロほど離れた高速道路を走行していたところ、パトロール中だった州高速道路警察隊によって保護された。



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アメリカのフリーウェイの写真



米西部を南北に走る「インターステート・ハイウェイ15」で小型SUVが蛇行し、車線をたびたびはみ出しているのを見つけた警察隊は「病気か、なんらかの機能障害か」と疑いながらサイレンを鳴らして近づき、路肩に停止させたところ、車内で運転したのはなんと5歳の男児だった――という事件である。



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子どもが運転席に座っている様子



※写真はイメージ



これだけならよくある(?)事件といえなくもないのだが、問題は『犯人』の動機と犯行計画である。



報道によれば、事件を起こした5歳児はランボルギーニを買ってくれない母親と口げんかをしたあとに家を出て、約700km離れたカリフォルニアまで親のクルマを運転して行って、自分でランボルギーニを買うつもりだったらしい。



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ランボルギーニ・カウンタック LPI 800-4のエクステリア



とはいえなぜカリフォルニアだったのか? そしてわずか3ドル(当時のレートで約320円)の所持金で、どうやってランボルギーニを買うつもりだったのか? 5歳児の胸中と資金計画についてはまったく理解も推測もできないわけだが、「5歳にして3~4kmほど、自分でクルマを運転できたのはある意味エラい!」とは思うのである。そんなことを偉いと思ってはいけないのかもしれないが、少なくとも5歳時点の筆者には無理だったと思う。



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アメリカのドル紙幣と小銭



最後は、ある意味痛ましい事件であるため「珍扱い」するのはやや気が引けるのだが、いちおうざっとご紹介しておこう。



2023年1月、アメリカはサンフランシスコの南方約30kmの場所にある「デビルズライド」という転落事故多発地点である断崖絶壁から、1台の白いテスラが250フィート(約76m)の崖下に転落した。



バス停の上にクルマ! エンジンルームに200個のクルミ! 世界のクルマ珍事件が想像の斜め上だった
アメリカ・サンフランシスコの海岸線



※写真はイメージ



約2トンの物体が速度を伴って80m近く落下したということで、車内にいた家族4人の命は絶望か……とも思われたが、車内にいた夫婦とふたりの子どもは奇跡的に無事! よかった! と思ったのもつかの間、翌日、テスラを運転していた放射線科医のP氏は殺人未遂と児童虐待の疑いで逮捕されてしまった。

警察の調べによれば、本件は事故ではなく「P医師は自らの意思で家族を道連れに死のうとしていた」ということらしい。



P医師はその後起訴されたが、本人は無罪を主張しており、現在はまだ裁判が続いている状態である模様。それゆえ筆者は本事件について何ら軽々しくコメントするつもりはないのだが、ふたつのことだけは申し上げておきたい。



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裁判のイメージ写真



※写真はイメージ



ひとつは、崖から80m近く落ちてもキャビンはなんとか無事だったテスラは、意外と頑丈なクルマなんだなぁということ。



そしてもうひとつは、「やっぱりシートベルトは大事だよね」ということだ。



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自動車のシートベルトの写真

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