この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショーは111万2000人もの来場者を記録して幕を閉じた■SNSでの反響が多かったコンセプトカーを中心に振り返る
■反響を分析するとまだまだスポーツカーの人気や注目が高かった結果となった
モーターショーからの転向で不安視も……結果は大成功!
111万2000人という来場者数を記録し、大盛況に終わったジャパンモビリティショー。会場はもちろんだが、SNSでも多くのブースやモビリティたちが話題となっていた。そこで、今回はWEB CARTOPのSNSで反応が多かったモビリティを中心に振り返っていく。
日産 ハイパーフォース
WEB CARTOPのFacebook投稿に多くのリアクションが寄せられていたのが「日産ハイパーフォース」だ。そのシルエットとハイパフォーマンスなスペックから「次期GT-Rか?」などと盛り上がっていた1台。これはあくまでもコンセプトモデルであり、市販に関して具体的な話があったわけではないが、話題に上がったそのエクステリアデザインは、しっかりと空力性能を加味したエアロデバイスを身にまとった結果でき上がったものだ。
リアクションの種類はさまざまで一概には言えないが、多くの反応や注目があったことを考えるとまだまだGT-Rへの関心度が高いことが良くわかる。現行型のGT-Rもモデルライフが長く、フルモデルチェンジが度々噂されるという背景も、話題になった理由のひとつだろう。
マツダ・アイコニック SP
「名車復活か?」というリアクションでいえば、マツダの「アイコニック SP」も注目されていた。発電用とはいえロータリーエンジンを搭載し、リトラクタブルヘッドライトを備えたエクステリアデザインという組み合わせは往年の名車、RX-7を思い出すものだ。

こちらもコンセプトモデルではあるものの、パワーやディメンションといったスペックはもちろん、日常生活からサーキット走行までを視野に入れたカーライフを考えた点や、ロータリーエンジンならではの重量配分での有利さに触れた点を思うと、マツダが市販化を多少なりとも考えているのが読み取れる1台だ。
MX-30ロータリーEVでロータリーエンジンが復活したばかりではあるものの、スポーツカーとロータリーエンジンという組み合わせはやはりマツダのひとつのシンボルであり、復活が社内外から強く望まれているのがわかる。
スポーツカー関連の注目度がまだまだ高い
BYD U8
伝統のスポーツカーを思わせるモデルたちが話題となっていたが、新興勢力であるBYDも多くのリアクションを得ていた。とくに目立っていたのが大型SUVのU8だ。このU8は高級ブランドラインであるヤンワンからリリースされる予定で、全長5.3m超、全幅2m超、総出力1100馬力で、0‐100加速は3.6秒という超弩級のSUVとなっている。

大きさやスペックだけでなく、水陸両用なのも驚かされるポイントだ。水深1~1.5m程度まで走行可能で、それより深い水深になると浮上して進んでいくというメカニズムになっているとのこと。あらゆる部分で先進的な驚きを隠せないモデルということ、そしてそんなモデルを海外の新興メーカーが作ってきたことが大きなトピックとなっていた。
その他
そのほかにも1.3リッターエンジン搭載のFRレイアウトで披露された「ビジョンコペン」、トヨタのBEVスポーツカー「FT-Se」など多くモデルが話題となったが、全体的にSNSなどでの反応を振り返ると、コンセプトモデルながらスポーツカーに関する注目度が高かった印象だ。

市販化するにあたってはどのモデルもまだまだ難しいポイントがあるが、それだけクルマ好きはスポーツカーに夢を見ているし、メーカー側も作りたいという意思の表れが合致したショーとなったと言えるだろう。今回のショーでの反応を各メーカーがどのように反映していくかにも注目したいところだ。